英国スター総借り出され状態(に近い)「ラブ・アクチュアリー」。
赤いハートマークつきのこの映画、バレンタイン前とうまく重なったせいか場内は大入り満員。

とはいえ、実は時制はクリスマスシーズンで、映画のメッセージは一言でいえば冒頭の“love actually is all around”であると私は思う。つまり「ラブ」とはいわゆるロマンティックなものだけではなく、さまざまな関係の愛が等価にちりばめられている。そして結ばれることだけが尊いというのではない。

そういう意味でも大人だが、キャストの大半が自分と同世代である「中年(30代後半から40代以上)」であることに私は驚いた。日本でこの年代のラブストーリーというと不倫か同窓会もの(…くらいしか思いつかない)、なんちゅーか「訳あり」ぽくなりがちだが、自然にスイートな物語にできるなんて素晴らしい国だよ英国は!

しかしヒュー・グラントが英国首相でビリー・ボブ・ソーントンがアメリカ大統領ってどういう世界なんだ? えぐいかも。でも案外そういう人選でいいのかも(笑)。
この二人をはじめどの人もいい感じだが、地味なところでは代役カップルのエピソードもわりと好き。復活したロックスターもイギリスなら本当にありそう。「学校のアイドル」役の少女は本当に歌が上手。

19人の主要登場人物は大体おさまるところにおさまるのだが、個人的には落ち着きどころが悪いと感じた関係も1組あった。ユーモアありほろりとさせられるところあり(細かいところに『わかる人にはわかる』的な英国式パロディとか見所が実はあるのでは?)、2時間以上あるがだれない。ちょっと甘めだが全体としてうまくできています。

中年はとりあえず難しいことを考えたり、難しいことをするのをやめて、恐れず「ラブ・アクチュアリー」を見るべし。 手持ちの「ロマンティック・ラブ」のない私でも大丈夫でした。あげない人ももらわない人もチョコレート何個か分の落ち着きと幸せを得られることでしょう。たぶんね。

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