ある事件

2004年3月18日
「白い巨塔」を見た後に爆睡、変な時間に起きてお風呂に入る。この頃しじゅう眠い。眠くないのはレッスンのときくらいだ。ものを食べるのもかったるく、咀嚼するのがめんどくさい。食べる前からその味が予想できてしまい、しかもその期待値が低いので食べる意欲がなくなってくる。というかそんなレベルのものばかり食べているのだが。

「白い巨塔」(と書いて気づいたがあのタイトルバックはリアリズムなのか!)は続けてちゃんと見ていたわけではなかったが、最終回は…なんだかすごく…みんないい人ぽくなっちゃってて…これってこんなわかりやすい話でしたっけ? 裁判で忙しいとはいえ、専門医が自分の病状にあれほど気づかないなんてことあるのか?…などとつつきたくもなるが、廊下で病院スタッフが両側に並ぶなか見送られるシーンは壮観でした。

別に旬の話題でもないし、前にもここに書いたことがあるけれど、また書きたくなったので書く。昼間は有名企業OL、夜は街頭にたって身を売り、そして殺されてしまった女性のことだ。あの事件は実家の近くで起きたので、彼女とすれ違っていたりしたかもしれない、ということからだけではなく、やはり他人事とは思えず忘れられない。悲劇的な結末は別として、あの方法は彼女としては「落ち着きどころ」だったのではないだろうか。自分の身の捨て方、救い方としては有効だったのではないかと思う。また、あまりにドラスティックでリスキーな方法を選んだというところで、私は彼女に「いとおしさ」のようなものを感じる。事件後、彼女の「友人」だという女のあんまりなコメントを読んだが、わがことのようにこれも忘れられない。

自分を捨てること(特に女性という自分を捨てること)は容易ではないように思える(あるいは「コロンブスの卵」みたいなことなのかもしれないが)。私が踊りを選ぶのはひとつには自分を捨てるためだが、それでは捨てきれない部分がやはりあってどうしようかと思う。

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