考えさせるお身体

2004年9月22日
某人気女優さんの「ゴージャスでエロティック」なお身体を表紙にした今週号のアンアンを買いました。

この日記のどこかに書いたような気もするが、私はわりと女性のヌードを見るのが好きだ。しかし↑のように最近よく女性誌が掲載する人気若手女優の「完璧ボディ」ヌードを見るのは複雑なものがある。なんなんだろう…打ちのめされるっていうか。

今週号のアンアンはその美的なお身体の他は、「なんとかかんとかの掟」とか「…肉体の作り方」(放っておいてはいけないのだ)「…の必勝法」とかやたらストラテジックなタイトルの記事ばかりなのだが、これがセックス特集であるところが象徴的に現代的である(と思う)。

冒頭の女優さんのヌードは努力の目標とするにはあまりに完璧すぎて、腕も脚も細いしウエストもくびれてるのに、胸が豊かなんて…素材が違い過ぎる。摂食障害あがりの身としては「素敵〜」とか思うより、「負けました。女やめます」みたいな心境になる(のだと思う)。なんだか疲れるヌード。

私には「(女という)モノとして存在し評価されてみたい」という欲望が打ち消しがたくあるのだと思う。「自分にどういう能力があって、どこで育って」とか関係なく、いれものだけでもてはやされてみたい、という。こういうのフェミ的にはいけないんだよね、たぶん。叱られそう。

モノとしてのお身体はたぶんものすごく消費されるのが早い。忘れられるのも早い。今週の表紙の彼女もたぶんそうだろう。…ということも思っていながら、↑のような欲をもつのはなんででしょうか。分析したくはないが、そういう自分ももっていよう。

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