Are you with me?

2004年11月1日
授業の日。今日は事例を入れて話してみたら、注目度が若干よいような感じもするけれど、お子たちがどのくらい食いついてきているのか今ひとつわからない。

社会的なことを語る柄ではないが、気になるので書いてみる。残念ながら最悪の結末を迎えてしまった日本人人質事件のことについて。彼は確かにいくらか無謀なところのある旅行者だったかもしれないが、だからといって殺されていいわけではない。公開されたビデオで「すみませんでした」とぽつりと彼が言っていたこと、救助のために動いていたり心配する人々のことをひょっとしたら知らされないまま、恐怖や後悔のなかで亡くなったのかもしれないということを思うと、無念であると同時に心が痛む。

私が特にショックに思うのは、個人の生が唐突に政治的な文脈にひきずりこまれて勝手にピリオドを打たれてしまったことだ。こんなふうに個人の生の意味を踏みにじる死が、その人のそれまでの生にどう組み込まれ得るというのだろう。自分がその立場だったらと考えると、死をもたらされることよりも、自分の生の結末に勝手に意味をつけられること(個人的な意味を奪われること)が私は腹立たしいだろう。「テロには屈しない」そうだが―単純な疑問として―力でなければ何が通じるのだろうか?

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索