天国への階段

2005年4月22日
友人夫妻のお別れ会が某ホテルで開かれた。ふたりを悼む200人を越す人々が訪れ、広い会場はいっぱいになった。わたしは友人らとともに、「花娘」(献花の白いカーネーションを渡す係。この年で娘役とは光栄だ)のお役目を仰せつかった。この日、することがあって気を散らしていられたのは、幸いだったと思う。献花を捧げる台に、額に入ったふたりそれぞれの写真があり、それを見るとふたりのことを事実として受け取らないわけにいかないから。小さい頃からの写真がプロジェクターで映し出されていて、心に迫る演出だったのだが、友人がすごくかわいかったり、きれいだったりするのでよけいに切なく感じる。

友人は優秀なのにひけらかしたりしないどころか、ときにはユーモアを含めながらいつも謙虚でいて、形だけでない思いやりのある言葉をかけたり行動で表わしたりできる人(彼女のそういう人柄を伝えてくださるような素晴らしいスピーチを母校の先生がなさって、とても嬉しかった)。彼女のまわりに集まる人も魅力のある素敵な人ばかりで、わたしごときがそのなかに入れてもらっていいのかしら、とこの数ヶ月つくづく思い、でもお友だちになれて幸せだわと今日また思う。ふたりは似合いの夫婦でもある。素敵なカップルのお手本としてずっと導いてほしかったけど、いまは究極的にふたり一緒にいるのでしょう。でもたまにはこちらにもおりてきてよね。

おそらくご主人のお友だちによる選曲であろう「ステアウェイ・トゥ・ヘブン」(レッド・ツェッペリン)が会場に流れた。なんて悲しい使い方、でも今まで聴いたうちで忘れがたい響きの「天国への階段」となった。

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