連休中かつ「映画の日」でもある今日、友人と銀座テアトルシネマで「バッド・エデュケーション」を観た。監督は私が激愛する「トーク・トゥ・ハー」の名匠ペドロ・アルモドバル。

公平を期すためにあらかじめ謝っておかねばならないのは、映画を観ながら私がしばし気を失って(=寝て)しまった、ということです。しかしこれは監督のせいではなく、私の不摂生によるものです。ごめんなちゃい。

「青年監督の前に突然現れた謎の美青年に隠された秘密とは?その正体とは?秘密が解けたとき、大いなる秘密を知ることになるのだった」…とチラシにありますが、「愛」ってどれのことだろう? あれかな…?といまいちはっきりしないのは私がぼけぼけしていたせいでもあるだろうし、愛についての私の定義が狭いからかもしれません(もちろん男×男だからという理由ではない)。

扱っているテーマの割に、描き方が薄いような気がするんだけど、それも私自身の尺度が濃すぎるせいでしょうか? アルモドバルに「残酷な神が支配する」(萩尾望都)を送りつけたいような気も薄ぼんやりとします。

疑いなく言えるのは映像が美しく、とりわけ色合わせが新鮮ではっとさせられるということです。まさしく目のごちそう。音楽もよかった。少年たちや主演のガエル・ガルシア・ベルナル(「モーターサイクル・ダイアリーズ」)も美しいです。セリフあったっけ…?と思うような小さな役に「トーク・トゥ・ハー」で眠りのバレリーナを演じたレオノール・ワトリングが出演していたのを後で知ってびっくり。

機会があればベスト・コンディションで再見したいです。ここにとりあえず「うだっ」と書いたことを覆して平謝り…なんてことになるやもしれません。

その後、久しぶりに会えた友人と、奇しくも「バッド・エデュケーション」の延長線上にあるかのような雰囲気のカフェで、それからまた古きよき銀座らしい「喫茶店」であれこれ夕方までおしゃべりした内容は文句なく濃いくて面白かったんでした。そうだ、友人は「エリック・ロメールの映画を観るように」と言っていたっけ。メモメモ…。

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