友人と待ち合わせ食事したのち、レイトショーで「スーパーサイズ・ミー」を観た。夕食はカレー(インドカレー+レーズン、ナッツ入りナン)だったが、この映画のテーマは「ファーストフード」である。モーガン・スパーロックの製作、監督。全米批評家協会の2004年度ドキュメンタリー映画トップ5に選ばれた作品。(以下、ねたばれあり枡)

目玉はスパーロックが「被験者」となり、一日三食ファーストフード(Mクドナルド)のみにして1ヶ月続けたらいったいどうなるか?という人体実験を行ったことにある。実験の掟は「Mクドナルド店内に存在するものしかオーダーしてはならない」「“スーパーサイズ”(超特大サイズ)を勧められたら断らない」「すべてのメニューを必ず1度は食べる」「朝昼夜の三食をすべて残さず食べなくてはならない」というもの。

この「実験」を中心に、ファーストフードや肥満をめぐるエピソードで進行するわけですが、2日目くらいでこちらはもう見るだけですでにギブ。肉(らしきもの)ばっかり…向こうのキッズは「フライドポテトは野菜だもん」とか言ってるよ。げげ。1ヶ月の結果はまあ予想通りだけど、「気分が滅入る。でも食べればハッピー」とか「食べてすぐまた食べたくなる」とか言うようになるのがコワイ。何を材料に使ってるんでしょうか。

肥満をめぐって「ファーストフードは身体に悪い」というのがこの映画のもっとも主となるメッセージだろうが、「運動不足」「太っていると肩身が狭い」「肥満は身体に悪い」などちょっと実験以外の部分でテーマがぼやけて切れ味が悪いように思う。私としてはファーストフードの何がそんなにaddictive(嗜癖<依存>性がある)なのか知りたいところだ。やはり比べてしまうが、マイケル・ムーアは癖があるけど知恵者だなー。「スーパーサイズ…」はアグレッシブなことしているようで、言ってることはわりとふつうにまっとうなのだ。

Mクドナルドの「スーパーサイズ」は現在のメニューにはない(廃止が決定されたとき、映画との関連はない、とのコメントも発表された)。同社はむちゃくちゃ健康を意識した「ゴー・アクティブ」キャンペーンを実施中…なんだそうです。

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