エリカとアエラ

2005年7月25日 読書
昨日も書いた、「エリカ」(小池真理子)は続きを最後まで読んだ。(ねたばれあり枡)

ヒロインはバラ男に惹かれ、恋人としてつきあうが、次第に男の薄っぺらさに気づくようになり、一緒に行く予定だった旅行に男の妻が同行することになったため、キャンセルになったことを契機に別れを決意する。ヒロインはその同じ頃、部屋で盗聴機を発見するが、それは彼女に想いを寄せる若者が仕込んだものだった。青年に対する怒りは、「自分のすべてを知っている」相手に対する不思議な安心感に変わり、彼女は自ら青年を呼び出すのだが、お互いに求めるものは叶えられることはなく出会いは不毛に終わる…(まとめbyスイカ)。

もっともしっくりしないのは、ヒロインが終始、自分自身から遠いように思えるところだ。いかに自分に気づいていないか、気づいていない…ように思える。だから結末が結末らしく落ちつきを感じない。ラストでヒロインは「自分は真実だと錯覚できる愛を求め続けていくのだろう」と独白するが、それは決意には聞こえず漠然とした予測?自分が見えてない人に言われても説得力ないのだ。

一方、今週号の「アエラ」では「40歳からの出会い方」特集。こちらは具体的かつ直接的。案外励まされるのだわ。私もがんばろうっと。あきらめないぞっ、と。

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