ムーブメントクラスに行ってみた。短期集中ではなく毎週木曜夜の常設クラスで今日が初回。ある程度続けないとわからないでしょう、と思い、とりあえず今月の3回は参加することに決め予約を入れた。

場所は西新宿にある「芸能花伝舎」。ここは元・小学校だったのをそのまま施設として活用したそうで、私たちのクラス以外にも、どこかの元・教室から、なんかしらアナーキーな音が聞こえていたので芸能関係(?)の稽古やWSのために貸したりしているようです(関係団体の事務所もある)。

参加者は経験問わず、30人くらい。その3分の2は女性。男女ともに、踊りか演劇かやってるふうな感じの人が多いみたいだった。私たちは素敵な死体になって床を転がったり、バッハをBGMに微妙な使い方だけど効くーっ、て感じの腹筋をやったりして身体をならしました。

だんだん進むにつれ、ふだん受けているジャズダンスのレッスンではまずしないような動きの練習になる。指、手首、みぞおち、肩甲骨などすごく細かい単位で身体に意識をフォーカスして動かす訓練をするのだ。中指は固定して手首を回すだとか、手のひらは中空で固定してひじを回転させる、だとか…そういうのです。超ジミ、もくもくとやるので超ストイック、だけど、こういうの私は嫌いじゃない。というか、かなり好き。できてないけど。

それからむちゃくちゃ跳んだり、2番プリエの格好でじりじり動いたり(要するに「土俵入り」みたいな動き)、真剣に「だるまさんがころんだ」をやったりとダイナミックな要素も入ります。しかし「振りを教わって踊る」とか、ちゃらちゃらしたことはしないので、2時間が長く感じられます。こういうジミな(なんども言いますが)エキササイズが実にきっつー、なのです。明日は未曾有の筋肉痛に見舞われるでしょう。

別に女優だとかプロのダンサーだとかになるわけではないけれど、私は踊りにしろムーブメントにしろ、こういうことが意味なく好きだ。肩書き、持ち物、知識、単なる目鼻だちという意味でのルックス、年齢にとらわれないところで、人が見えてくるから。なんの説明もしなくても、手ぶらでかっこいい人に私はなりたいな。

そして忘れてはいけない、この場を率いる先生がいい感じなのです。ダンスと同じく、こういうボディワークのクラスは、その先生が場につくりだす空気感も私は大事だと思うけれど、ストイックできっつーな内容なのになんだか和やかでジミに(しつこい…)楽しいのはJ氏のお人柄もあると思う。

舞台を観たときは、「とんがった」とか「濃い」印象があった(ので、相性悪かったらどうしよう、とまで思っていた。実は)。けれど、クラスで間近に接すると、「社会科の先生」とか「銀行員」ふうにすら見える。バス停で並んでいても、舞台に出るような人には見えないかもしれない。それでもですね…色気があると思った。私はあんまり男の人にそういう感じはもったことはないのですが。

体育会系の筋骨隆々な感じでもないし、熊哲みたいなバレリーナ体型でもないんだけど、彼は身体が色っぽい。と言っても玉三郎みたいなんじゃないし…うまく言えないけど、こういうのがセックス・アピールというもの? もちろん身体だけでなく、たちどころに空気が変わる動きも凄いんだけど。舞台と印象が違うのにも、こう感じている自分にもちょっとびっくり。

クラスが終わって外に出ると、花伝舎の隣はレトロな感じの幼稚園(こちらは実際に営業中)、そしてその後ろに新宿の高層ビルがいくつも見える。このバランスの妙ある夜景を楽しみつつ駅まで歩いた。

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