・なんとも言えない雰囲気のなか、各自で芸を持ち寄る忘年会があったのですが、早い話が私はぼろぼろでした。ものすごく緊張したというのもあるけど、それ以前に作品の成り立ちというか、つくる自分の「余裕の無さ」というのを痛感した。

・緊張した、というのは他の人たちも言ってたし、「ぼろぼろでした」と言ったら「そうでしたか?」と言う人もいたんだけどさ。うまくできていたら、気分がよかったかというとそういう話でもなくて、なんというかかれらと自分の立ち位置のそもそもの違いみたいなものをすごく感じた。自分だけ流刑みたいな。なんか私、すごくコメントしづらい、痛々しいことをしたような気がする。

・前にも書いたと思うけど、このクラスの人たちってすごくバイタリティがあって濃いというか…テンション高いというか、これって普通なの? 鉛筆で言ったらかれらが3Bくらい、私はFくらい。若いっていいなぁ…っていうだけじゃないとは思うんだけど。

・かれらに屈託がない、わけでもないだろうけど、私がごちゃごちゃ考え過ぎるのか、それにしてもかれらは若くて人生に期待も当然しようが、私は43でこの人生から離れたくてしょうがない。

・この集まりを「すごく面白かった」と何人もの人が言ってたけれど、私には面白いだけではすまない感じがあった。疲れました。なんていうか…受けとめきれないというか。人の存在というか表現することの発するノイズみたいなものをどうしても吸い取ってしまう。私もガーガーバリバリとノイズを出していたんだけど。私は人を信用しなさ過ぎるのかな。冷たいんだろうな。ノイズがなくて、「いい」と素直に受けとめられたものって師匠ともうひとり(女性)くらいだったもの。

・どんどん下がっていくんですけど。私はダンスがしたくてやってるんじゃなくて、ダンスしてると時間が稼げるからだ。だから不必要に重い。こういう生き方をしている限り私の芸風は「必死」で、もちろん必死だからいいというわけではない。そんなもの根本的に人に見せていいんだろうか。2月の公演終わったら終わろうとか、そういう考えはどうしてもあるし。

・ゆるくていい、とか言ってたわりに、自分の番になると「着替える」とか言って本気な師匠。彼はものすごかったです。そして皆から携帯のカメラフラッシュを浴びまくっていて、「いつも写真なんて撮らないじゃない」と憮然としてたのがおかしかった(「それは帽子マジック」とか女の子に言われてた)。

・どうする私、もう時間もない、とオープンクエスチョンが投げられたまま終わってしまった。私が何しても私の含まれる世界は変わらないのね、というような、何かに似た印象。つらい。うちに帰ってテレビをつける気にもならず、ひたすらマッシヴ・アタックを流している。

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