トラベリング 

2007年2月5日
同僚ちゃんとのこと。私がぽそっと話したことはすくいとられず、結局彼女がもっぱら話したいこと、そのとき気をとられていること中心の会話(いつのまにか彼女の彼氏の話になっていたり)になる…とこの頃とみに感じるのは私が寝足りないからだろうか。彼女の感情に振り回されるような気がするのは。どうなんだろうか。

レッスン、曲は宇多田ヒカル。振りはともかく、それ以外いまいちびしっとできず。軸とれず。長いことやってるのに情けない。プリエだのタンデュだの、複雑なかたちをとらされているわけではないのに、なんて難しいことか。毎年、思うけど(で、やってないけど)ちゃんとバレエやったほうがいいんだろうなぁ。本心はむしろバレエよりもポップやってみたい。ちょこっと弾けまくってみたい。ポップはマイムに通じるものがあるのでは…。マイムができる人はポップもわりと簡単にできそうな気がするけど、その逆はないような気もする。

例のキャンドルを取り替えた子がレッスンに来ていて、「あれだけでもこの舞台に出る意味があった」と感激してくれている。それは私も同じ。今、思えば危うい橋(出トチリしかねなかった)でした。それに、ただ歩いたり転がったりする部分を、百万回くらい練習したかった。終わっちゃった、もうないんだなとしみじみ思う。

脱出。移動。出発。似たような意味だけれどニュアンスが違う。辞書ひかずに適当に書くけれど、「脱出」はネガティブな場所から離れること、「出発」や「移動」は別な場所へ向かうことをニュートラルに表現しているように感じられるけれど、「移動」のほうがよりニュートラルで、「出発」にはわくわく感や晴れがましさがあるようにも感じられる。空港の出発ロビーを見学に行くのは昔から好きだった。

20代、30代のときはひたすら‘「ここ」から早く脱出しなければ’という思いに駆られて行動していた。しかし脱出した先もすぐに「ここ」になってしまう。場所が変わってもまた同じような段ボールの箱をかぶっている自分を発見する。私は絶望した。その絶望をどう処理したのか、ただ棚の奥へおしやっただけなのか忘れた。今となっては「脱出しなければ」といらだつことはないけれど、どこかへ「移動」したほうがいいのかもしれない、とは思う。ブルーが背景ダークグレイでは目立たず、背景オレンジのほうがぱっと映えるように。

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