友人のお誘いで↑を観る(以下、ねたばれります)。

脚本もたってる…というか私にはこの手の、「男のロマン」な話(コメディ)のよさがわからない。30年前に幼なじみの女の子とした「一緒にタイムカプセルをあけて、結婚しよう」という約束を守り続ける古物商の男のもとに記憶喪失の男が転がり込む…こういうのはいい話なのかもしれないけれど、そもそもですね、そんなに好きならなんで30年ものあいだ連絡とらないわけ? ほっとくと女はどっかいっちゃいますよ。またその古物商の男に家主の娘がこれまた30年間想いを寄せながら、別の男と結婚・離婚してるとか。もういっかい言うけど、好きならなんで獲りにいかないわけ?こういう心のヒダヒダって理解不能だ。こういう人たち、身の回りにいたら、私はつきあいきれない。

記憶喪失の男は、(半年前に病気で亡くなっていた)幼なじみの女の子の実は亭主だったことがわかるのだが、わかってから一緒にタイムカプセル掘り出すとか、そういう心境もなくはないんだろうけれども、あまりにも「いい人」ゆえにで強引にもってってる感じがする。唐突な「記憶喪失」も、あからさまにお話を転がすためにあるように思われるんだけどいちいち目クジラたてちゃいけないんだろうか。

昭和風のセット(でも設定は現代)で、ドアがあいたときの音や携帯の着信に電子音が多用されるのだが、個人的にはそれもややうるさく感じた。

出演の方々。中井貴一(コメディ合っていると思う。もうちっと身軽だといいのに)、段田安則(よろしいんじゃないでしょうか)、りょう(いつものこの人ぽくなく、まるっきり庶民派に見えたので驚く。いっぱいいっぱいな感はありましたが、ベテラン二人のあいだでよくがんばってたと思う)。
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自分、甘えすぎ。親しいからといって、よくない。

「あなたは何もしないでも生きていていいのですよ」と誰かが行ってくれるのを期待して、幸運にも誰かが言ってくれても、私はその人も自分のおうちに帰っていってしまうと嘆く。私が食卓でパルスィートをびんから手のひらに山盛りのせて舐めていても、父は目をそむけていた。誰かにずっと見ていてもらいたい。具合の悪いときも一緒にいてもらいたい。

それこそ非現実的かもしれないけれど、この願いは捨てきれないのです。

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