馳せる

2008年5月8日
気持ちのいい気候はそう長くない。だから天気のいい日は昼休みにつとめて外へ出る。中庭の石のベンチで音楽を聴いていたが、そのうち横になってしまった。くたびれた営業マンでもこんなことしないと思うが、どこでも寝れるようになってしまったのかもしれない。夜、クラスの有志がやっている自主稽古に参加する。(サティと5th Dimension持参)。が、あまり面白くなかった。身体より口と頭が動いているよ、と思わないでもない。横尾忠則は「執着はよくない、軽い想いで」と書いていたけれど、考えてみれば私は何かにしがみつかないで生きていたことなど私はない。勉強にたべものにしがみついた。バカみたい。と思えども今もダンスにしがみついてしまう。必死になるからといって良くなるものでもないとわかってはいながら。何かにしがみついていないと、どうなるんだろう。暗いところでひざを抱えて座ったまま、そんで終わるのかな。電車のなか、私の前に座っていた大人のカップルがひしと手を固く握り合っていた。夜道で前を歩いていた人は友人のご主人に似ていて、はっとした。友人夫妻は数年前に水難で逝ってしまったのだ。あのきれいで優しいふたりに会えないなんて。想いは針のように刺す。今ごろになって、こんなことで気づかされる。4月のガス代が思った以上にあがっていて、がっかりする。4月は肌寒い日が続いたから、そのせいだろうか。この日記はAmbitious Lovers "Lust"を聴きながら書いている。アイポッドナノに音楽を入れては削り、体内に摂りこむかのように聴く日々。

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