戦闘地帯の子どもたち
2008年11月24日 映画東京都写真美術館にて「ウォー・ダンス」を観る。反政府武装組織のために生活の安全が奪われるなか、避難民キャンプでの生活を余儀なくされる子どもたちが、ダンスや音楽を支えに「全国音楽大会」での上位入賞を目指して練習に励み、損なわれていた意欲や自尊心を取り戻す姿を描いたドキュメンタリー。
自らも誘拐の危険に日々脅かされる一方、反政府軍に両親を殺されたり、なかには「人(それが自分の親である場合もある)を殺すよう」指示され従わざるを得なかったりという過酷な体験をする子どもたち。どんなにか深い傷を負っていることと思うが、ダンスや音楽によって喜びを得、行き続けてゆく(しかも将来の夢をもって)かれらの力強さに驚かされ、敬服する。
この映画には「戦争で全てを失った子どもたち 彼らに希望を与えたのは音楽と踊りだった」というコピーがついてて、その通りなんですが、ただですね、「素晴らしいものをそのまま素直に描いた」という作りなので、作品としてはちょっと物足りなく感じた。私の趣味としては作り手のセンスとか意志がもっと出ているもののほうがぐっとくるかな。
自分のまわりの人が激賞していたので期待が上回った感はあるけれども、映像はきれい、なおかつこの作品を観なければウガンダ北部の現状も私は知らなかったし、観てよかったと思う。
上映後の短いトークイベントに「アチョリ族(作品に登場する子どもたちの部族)親善大使・写真家」という若い女性が登場、彼女が駅ビルでふつうに買物しているような一見、どこにでもいそうな感じの方だったのがちょっと意外だった(いい意味で)。窮状を熱く語りまくるような、「活動家」ぽい人を想像していたのね。ウガンダ北部の子どもたちのシェルターでコーディネーターの活動などもされているそう。「ウガンダに行ってみてくださいね~」と、自分の興味のあることをただやっています、みたいな肩の力が抜けた感じで語る姿が素敵だった。
自らも誘拐の危険に日々脅かされる一方、反政府軍に両親を殺されたり、なかには「人(それが自分の親である場合もある)を殺すよう」指示され従わざるを得なかったりという過酷な体験をする子どもたち。どんなにか深い傷を負っていることと思うが、ダンスや音楽によって喜びを得、行き続けてゆく(しかも将来の夢をもって)かれらの力強さに驚かされ、敬服する。
この映画には「戦争で全てを失った子どもたち 彼らに希望を与えたのは音楽と踊りだった」というコピーがついてて、その通りなんですが、ただですね、「素晴らしいものをそのまま素直に描いた」という作りなので、作品としてはちょっと物足りなく感じた。私の趣味としては作り手のセンスとか意志がもっと出ているもののほうがぐっとくるかな。
自分のまわりの人が激賞していたので期待が上回った感はあるけれども、映像はきれい、なおかつこの作品を観なければウガンダ北部の現状も私は知らなかったし、観てよかったと思う。
上映後の短いトークイベントに「アチョリ族(作品に登場する子どもたちの部族)親善大使・写真家」という若い女性が登場、彼女が駅ビルでふつうに買物しているような一見、どこにでもいそうな感じの方だったのがちょっと意外だった(いい意味で)。窮状を熱く語りまくるような、「活動家」ぽい人を想像していたのね。ウガンダ北部の子どもたちのシェルターでコーディネーターの活動などもされているそう。「ウガンダに行ってみてくださいね~」と、自分の興味のあることをただやっています、みたいな肩の力が抜けた感じで語る姿が素敵だった。
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