身体の右側がはっている。いつでも眠くてレッスンが始まるまでドトールで寝てたら向かいの席にまさにこれから行かんとしているレッスンの先生が座っているではないか。気づいてなかったそうです(ほんとかな)。どんだけ稽古しても報われるとかいうこともない。リボンがかかった何かを渡されるとか絶賛されるとか、そういうのはなくても続けてきたからわかることとか、出会えることというのはある。ずっと昔、ダンスを始めた頃に「ああいうふうになれたらいいな」と思った地点は越したのかもしれないが、そのモデル自体が既に自分の理想ではなくなっている。とにかくきりがない。ああいうふうになれたら…が、どんどん先へ行く。ダンスで「できない」ということに、どうして私はずどんと落ち込むのだろう。できなくてもあっけらかんとしている人もいるのに。何か重いものを賭けちゃっているんだな自分。レッスン後のリハ、発表会に出ないでレッスンに出てるのは私だけなので、ひとりで帰る。自分で選んだことだけど、こういうのは寂しいっす。発表会やそれに出る人たちについて、あれこれ書いたけど、ダンス道は人それぞれだから、もう言わないことにする(たぶん)。各々が好きなようにやればいいじゃん。

帰りの電車で「みんな自分と自分の大切な人のことしか考えてない」とか考える。そんなこと考えてる自分も自分のことしか考えてない。さむざむしい。「愛は負けても親切は勝つ」ってヴォネガットが言った(てか、書いた)。そんなこと唐突に思い出し、さんせい、と思う。愛があるにこしたことはないが、親切あったほうが世のなか手っ取り早く明るくなるのではないだろうか。

前の時間のレッスンの先生がいいこと言ってた。「重みをちゃんと感じて動いて」その先生が実演すると、重みをしっかり落として動くのとそうでないのとでは、生花と造花くらい違うのがわかる。

ダンスとは重心の移動なり。重さを先へ運んで運んで、なめらかに送って送って。ダンスは止まることがありません。重さをしっかり感じると、重さが次の動きを導いてくれる。そういう動きはつぼみが開くように自然でうつくしい。

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