アイディアは見せるな
2009年1月25日 ダンスものDAY 3(13:00~18:00)。「ワークショップ3日目がもっとも疲れるので、参加者は元気づけようと自らカラフルなTシャツを着る」という“言い伝え”(笑)があるんだとか。でも別にみんな昨日とおんなじような色合いだった。
1)コンタクトインプロは「人(相手)の足に立つ」
…なるほど。己の力でやらない、ということなんだけど。今日は少しコンタクトの時間もあったのだが、やっぱり難しいなぁ、と感じる。
2)インプロの3ステージ
「インスピレーション(A)→思考検討(B)→アクション(C)」という3段階を、意識して(特にBを)やってみるというワーク。Blueprint(青写真)から建築に至るまでの道筋を意識しながら動いてみる。
インプロというとその場の思いつき、みたいに思われがちだがそうではなくて、その瞬間での「振付」(だからインプロ上達のためには、振付作品を多く踊るのもいいのだとか)。アイディアをそのまま出さない。動きながらも「練る」ことを考える。観る人にとってはすべてがアウトプット(結果)。アイディアだけを続けざまに出しても、観る人は疲れてしまう。インスピレーションからの洗練・発展を考えながら動くこと。
3)自分が一秒前にやったことのなかにネタがある
自分の動きの後ろから探す。自分の動きによって生じたもの(身体の感覚、その動きが描いた線、イメージなど何でも)から次の動きを起こす、という自分を楽にするためのインプロテクニック。自分が一秒前にやった動きのなかに遊べることがある。
4)pieceとして達成すればよい
自分はやりきってなくても、ピース(作品)として達成できていればよい。グループの幸せ、ですな。グループの幸せを追求しつつも、自分も幸せになることをあきらめない(不幸にならない)、自分を犠牲にしないという感じ。
やはりこういうこと(ダンスなりインプロなり)をしようと思う人は「出たい人」なので、場に出ることは経験を問わずひるんでないというか恐れがないように見えるが、「出たいから出る」っていうんではだめで、その場に自分の存在が必要なのか、自分が出ることによって効果が上がるのか、自分がそこでやりたいことがあるのか、といったことを瞬時に検討したうえで出るべきだと思う。厳しいようですが、お金を払って来てもらう「舞台」ということを考えるとなおさら。
5)ツボを押さえる
グループに自分の動きを伝播させたいとき、「ここでやるべき」という場所がある。マッサージでいうツボを押さえないと、神経に届かない。つまり伝わらないので、「ここでなきゃ」という場所を勇気をもって押さえてアピールするべし。
6)自分が思っているより長く
相手にからんで巻き込もうとするとき、相手がなかなかとってくれないとしても、粘ったほうがよい。自分が思っているより長めにやってみる。あと、「あそこはもう少し長くやったほうがよかった」と言われたところもあったので、自分が思うより長くやってみる。
7)再び音楽との距離
人のを見ていて思ったが、音楽とあまりに合ったイメージの動きをしているとしっくりはするのだが、見る側として「先が読める」ということもある。チャレンジだがそこは裏切ってみてもいいのでは(あっさりはけるとか)。
8)関係性
これも人を見ていて思ったが、「わかりやすい関係性」をあえて見せることはないのでは。自然とそうなったならいいけど。フレンドリーとか、対決とか「説明的」になってしまうと、そこはダンス的でなくなる気がする。重くなる。
最後のピースを2組でやったとき「無駄なことをしてない。場の取り方が見事」とほめられた。「見習うべき」とまで言われて嬉しかったです。中年は若い子みたいに後先考えずに動けないのよー、最小のエネルギーで最大の効果、みたいな。というのもありますが、場にある動きが過剰でないかどうか、いるべきところに人がいない、とかいうのは見て動いている。「見やすく」していかないと、見る人はつきあってくれないとも思うし。これやってて「場に誘われている」という感じがわかった瞬間もあった。
グループインプロの肝は何より「空間意識」だと感じる。
WS期間中、なんだかお腹がすいて、やたら高カロリーのものをとっている。帰りにアイスクリーム食べに寄っちゃったし。でもこういうことに没頭できるのは本当に幸せ。ふだんだったら日曜は寝てるのに。私にとってハリのある生活とは、作品が至上であるまさにこのことでしょう。こんな日々が続くなら、クスリいらないかもしれない。
1)コンタクトインプロは「人(相手)の足に立つ」
…なるほど。己の力でやらない、ということなんだけど。今日は少しコンタクトの時間もあったのだが、やっぱり難しいなぁ、と感じる。
2)インプロの3ステージ
「インスピレーション(A)→思考検討(B)→アクション(C)」という3段階を、意識して(特にBを)やってみるというワーク。Blueprint(青写真)から建築に至るまでの道筋を意識しながら動いてみる。
インプロというとその場の思いつき、みたいに思われがちだがそうではなくて、その瞬間での「振付」(だからインプロ上達のためには、振付作品を多く踊るのもいいのだとか)。アイディアをそのまま出さない。動きながらも「練る」ことを考える。観る人にとってはすべてがアウトプット(結果)。アイディアだけを続けざまに出しても、観る人は疲れてしまう。インスピレーションからの洗練・発展を考えながら動くこと。
3)自分が一秒前にやったことのなかにネタがある
自分の動きの後ろから探す。自分の動きによって生じたもの(身体の感覚、その動きが描いた線、イメージなど何でも)から次の動きを起こす、という自分を楽にするためのインプロテクニック。自分が一秒前にやった動きのなかに遊べることがある。
4)pieceとして達成すればよい
自分はやりきってなくても、ピース(作品)として達成できていればよい。グループの幸せ、ですな。グループの幸せを追求しつつも、自分も幸せになることをあきらめない(不幸にならない)、自分を犠牲にしないという感じ。
やはりこういうこと(ダンスなりインプロなり)をしようと思う人は「出たい人」なので、場に出ることは経験を問わずひるんでないというか恐れがないように見えるが、「出たいから出る」っていうんではだめで、その場に自分の存在が必要なのか、自分が出ることによって効果が上がるのか、自分がそこでやりたいことがあるのか、といったことを瞬時に検討したうえで出るべきだと思う。厳しいようですが、お金を払って来てもらう「舞台」ということを考えるとなおさら。
5)ツボを押さえる
グループに自分の動きを伝播させたいとき、「ここでやるべき」という場所がある。マッサージでいうツボを押さえないと、神経に届かない。つまり伝わらないので、「ここでなきゃ」という場所を勇気をもって押さえてアピールするべし。
6)自分が思っているより長く
相手にからんで巻き込もうとするとき、相手がなかなかとってくれないとしても、粘ったほうがよい。自分が思っているより長めにやってみる。あと、「あそこはもう少し長くやったほうがよかった」と言われたところもあったので、自分が思うより長くやってみる。
7)再び音楽との距離
人のを見ていて思ったが、音楽とあまりに合ったイメージの動きをしているとしっくりはするのだが、見る側として「先が読める」ということもある。チャレンジだがそこは裏切ってみてもいいのでは(あっさりはけるとか)。
8)関係性
これも人を見ていて思ったが、「わかりやすい関係性」をあえて見せることはないのでは。自然とそうなったならいいけど。フレンドリーとか、対決とか「説明的」になってしまうと、そこはダンス的でなくなる気がする。重くなる。
最後のピースを2組でやったとき「無駄なことをしてない。場の取り方が見事」とほめられた。「見習うべき」とまで言われて嬉しかったです。中年は若い子みたいに後先考えずに動けないのよー、最小のエネルギーで最大の効果、みたいな。というのもありますが、場にある動きが過剰でないかどうか、いるべきところに人がいない、とかいうのは見て動いている。「見やすく」していかないと、見る人はつきあってくれないとも思うし。これやってて「場に誘われている」という感じがわかった瞬間もあった。
グループインプロの肝は何より「空間意識」だと感じる。
WS期間中、なんだかお腹がすいて、やたら高カロリーのものをとっている。帰りにアイスクリーム食べに寄っちゃったし。でもこういうことに没頭できるのは本当に幸せ。ふだんだったら日曜は寝てるのに。私にとってハリのある生活とは、作品が至上であるまさにこのことでしょう。こんな日々が続くなら、クスリいらないかもしれない。
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