私たちワークショップ生が出演する作品には「40 winks」というタイトルがついている。これは英語のスラングで「昼寝」という意味だそう。今日は2時に劇場入り、3時からゲネプロ、7時に本番、というスケジュール。昨夜のリハのときはかなり途方に暮れていて、実は本番が楽しみというより気が重くなっていた。今朝になってリハで試した衣装のスカートが動きにくくはないけどなんか違う気がして、ふだん用のパンツをすそ上げしてそっちに替えることにした。そしたらちょっと気分が上向きに。「このままでは終わらない」と心に誓ったりしてみた。

結果的にゲネも本番も前日よりも落ち着いて、楽しめた。ゲネではなかなかできないソロがとれたのが嬉しかった(本番ならなお良かったけど)。不思議なものでソロをとれる瞬間、その場所が自分に向かってぱかっと開いている感じがするのです。見ていた同じ受講生からは「クリアーできれいだった」と言われた。ゲネは動き中心、本番ははじめの子が「ママー!」と一発叫んで出たからシアトリカルでアナーキーな感じにもなった(何か言ったりすると作品が演劇的になりやすい気がする)。ちょっとマニアックだけどいろんなシーンができて面白かったな。男性ピアニスト氏がほんと引き出しの多い人で独り言、言ったりもしていた。言葉をバックに動くのってなかなか好き。音楽はピアノとベース、それにおもちゃ(転がすと牛が鳴くおもちゃ、マラカス、ラッパなど)、と即興演奏なのでインプロ環境としてはハードル高い。あとで件のスタッフの方が「昨日より楽しんでいる感じ。(私)らしい踊りだった」と言ってくれて、言うので見ててくれることがありがたいです。

先生が言ってたように「音楽に演劇は勝てない」と思う。私たちのピースには京都の男性ダンサー君とイタリア人女性ダンサー(妊娠5ヶ月め)が参加していて、とても助けてもらった。どちらともデュオっぽくさせてもらたし。かれらはどんな状況になっても収拾つけてくれて、積極的にからんでくれるし、すごいと思う。私たちは顔ぶれ、また他のなんらかの理由によりインプロが良かったりそうでもなかったりする(今日の2番目のグループはちょっと困ってた印象、昨日のほうがうまくいってた)のに対し、どんな分野のプロにも共通して言えるだろうが「いつでも同じクオリティのものを提供できる」こと。その場での即応力がぜんぜん違う。さすがと思った。本番は15分があっという間。来て下さった方、ありがとうございます。チケットを買ってくれた目の肥えた人たちから感想をきくのがこわい。今日のはどうだったでしょう。楽しめるものになっているといいけど。明日はリラックスして観に行きます。こういうことで頭も身体も忙しくしていられるのは本当に幸せだと思う。

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