・今日はいつもの出社時間より早いので、セミナー会場までふだん使わないルートで行ったら人身事故で電車止まる、遅れる。使えねぇ…。お前のことだよ!中央線!

・Back to Basicsてな感じのクラスだった。なんかこの感じなつかしい。全体にとても楽しかったです。

・そのクラスが始まる前に(薦められて)読んでいた本↑。「東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編」(タイミングよく10日に文春文庫でも出ます)

・私はジャズをちゃんと聴き込んだことがなく、この本で引用されているようなモダン・ジャズのミュージシャンたちは、名前を知ったとき既にエスタブリッシュメントだった(聴かない理由のひとつがそれでもある。正統過ぎると感じていたから。風格があり過ぎて自分の部屋に合わないから)

本書を読むと、それらの「巨人」たちは、既にあるエスタブリッシュメントのカウンターとしてあらわれ、まさに「創造と破壊」という現象がその当時起きていたことがわかります。

この本が並外れて面白いのは引用される膨大な音楽データに加えて、まさしくそういった「歴史」そのもののダイナミズムが語られること。ジャズファンでない私でも、新しいムーブメントの生成という事件にしびれます。

面白いだけでなくさらに私が感動するのは、本書がまさに「プロの仕事」であること。個々の作品レビューでなく、印象批評にとどまるのでもなく(そんなんがいかに多いことか)、ジャズの流れを「俯瞰」し「分析」するという大仕事、読み進むうちに語り口の軽さとは裏腹にその志の高さにこれまた打たれます。クールじゃないか。著者の二人(菊地成孔+大谷能生)はミュージシャンでもあるけど、これくらいやってこそプロのクリティックでしょう。「書き物」で本当にひさびさ感動したよ。続編ではダンスも語られるそうで楽しみです。

しかし非常勤の講義でこの大盤振る舞いサービスな話っぷりでは元がとれないでしょ(本にする気ありありだったに違いない)。私は図書館で借りちまいましたが、買い直します。


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