とはいえ踊りに使うことはない。でも踊っちゃった。なんとか天気がもった日曜日、銀座の一角にひっそりとある、こじんまりした画廊は幸いお客様で溢れかえりました。狭っこいところに長丁場、誠にありがとうございました。

パフォーマーたちがそれぞれ勝手な方向を向きながらシェアした会場は、不思議と統一感のある空間に変わっていた。たくましいよー、彼女ら。自分のペースで言いたいこと言う。言葉が頭にたまるので書いてはいるけど、私は「口に出したいこと」はなくなってきた、と毎度のことながら思う。持病の釈明も「病名は“自分自身”であり、それにはつける薬がない」というところで2年前と変わりない。

リーディングありーの、アクションパフォーマンスありーの、「10分パフォーマンス」ありーの、歌ありーの、ダンスありーの、酵母ありーのプログラム。エスタブリッシュメントの前で寝る。大勢が倒れている図は外から見ると異様だが、路上に寝るという体験は意外な安らぎがある。通行人が「パフォーマンス? ときどきこういうのやってるよね」と去っていく。

私の出しものは階段など建物の一部を使ってみんなで作品をつくる、という、まぁ一種の(ミニ)ワークショップみたいなものでした。楽しかった、面白かったと言っていた人もいれば、難しく感じた人もいた(後者が多かったかも)。特別なことをしなくてもじゅうぶん面白いものはつくれるのですが、私の説明不足だったか。時間押してて、気が急いてたかもしれない。自分の力足らずも大いに感じました。気がかりもあったし。でも、いろいろ面白いもの、できてたと思う。やってみて、よかった。仲間に「(進め方が)素人ぽくてよかったよ」と言われる。素人ですもん。

急なお知らせだったのに来てくれた方々、嬉しかったです。足を運んでくださって、参加してくださったみなさま、ありがとうございます。至らず、ですがこうして場数を重ねてゆくのだ。アウトプット楽しいけれどさすがに疲れたなー。また稽古するかー。

コメント

ベルナデット
2009年3月9日7:05

おつかれさまでした。魔法みたいな時間をありがとうございました。現実に床を這いずってみたりしたせいでしょうか、それとも超現実的に建物に関わったためでしょうか、あの建物の匂いが体にずっと奥までしみ込んだ気がします。

Suica
2009年3月10日2:34

こちらこそ、至らずなファシリテートではありましたが、本当にありがとうございます。自分としてはあの類の作品づくり、苦手なんですが、建物の魅力に抗いがたくやってみてしまいました。言葉でいいようのない物語を感じるシーンがあちこちでできたように思います。ベルナデットさんはじめ、大胆不敵(素敵)なみなさんのおかげです。あれやこれや、また後日、ぜひゆっくりと。

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