「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」@爆音映画祭
2009年6月1日 映画吉祥寺バウスシアターの好企画、Bakuon Screeningとは「通常の映画用の音響セッティングではなく、音楽ライヴ用の音響セッティングをフルに使い、ボリュームも限界まで上げ大音響の中で映画を見・聴く試み」。見逃していたこの映画を、絶好の機会で観ることができた。
ダッシュで退社。幅広い年齢層(男性多い)でぎっしりの映画館、学生ちゃん以外はダッシュ帰りに違いない。吉祥寺に7時までに集合するのは結構大変なはず。私はほぼ1時間前に着いたが、整理券100番過ぎていた。
これはマーティン・スコセッシによるストーンズのライブ・ドキュメンタリーである。ロック、ブルース、R&Bの精髄のみを集めたような、削ぎ落とされたプレイ。それでも緊張ではりつめているのでなく、力が抜けていること。観る側ばかりか、それ以上に幸福な時間がステージに流れているかのように見える。奇跡のような時間に与れるというライブの幸せ。もうしばらく行っていないが、そんなこと思い出した。
誰もが思うだろう「一体、かれらはいくつなんだ?」(平均年齢63,4歳)。もう文句なしにかっこいい。4年くらい前だったっけ?ボウイが来日したときも若いときよりむしろかっこいいので驚いたが、ストーンズ凄い。月並みな表現だけれど、年齢なんかとっくに超えている。いや、ほんっとにカッコイイ。感動した。
この瞬間(次元の違う話で恐縮ですが)「私もダンスずっと続けよう」と思いました。いつか「年齢区切りで」やめるんじゃないか(というより、やめねばならないんじゃないか)と思ってたんだけど、年齢を言い訳にするのはやめようと思った。動けなくなるまで、やればいいじゃん。続ければ、理由はきっとついてくる。
私が80年代に観た来日公演はもっとショーアップされた印象だったが、映像におさめられたライブは、セット、衣装(リハ時とあんまり変わんないかのような)、サポートするバンド、いろんな意味で華美に走らない、シンプルにつとめたもの(とはいえいろんな意味で手はかかっているのだろう)。そのなかで光るというのは、もうたたずまいそのものが違うということでしょう。演奏うんぬんという前にミュージシャンとしての立ち方が際立っている。相当な職人たちだなあと思った。
改めて気づいたのは、かれらのステージ空間の使い方のうまさ。呼吸(いき)のあったインプロみたい。だれるところがない。カメラアングルの妙もあるだろうが、いかなる瞬間も絵になってる。視覚的なノイズがないので、観ていて気持ちいい。きれいです。特にミック・ジャガーのステージ・パフォーマンスは見事。動きやかたちとして強いし、客をひきつける(マイクを持つミックのひじがしばしば水平に上がってるので感心する。ひじは下ろしてたほうがずっと楽だけど、見え方としては弱い。演歌の人みたいだし)
この映画の成功は、過去やバックグラウンドの映像を挿入するのを控えて、ライブを多様な角度から撮ることによって、平板になることなく最初から最後まで流れを追ったことではないだろうか。すごく近くから撮ってた感じ。18台以上のカメラを、ステージの邪魔にならないよう「気配を消して」配したそうだ。
会場はビーコン・シアター・1(NY)で、丈の高い、劇場みたいなホール。この観客たちはどういう人たちなんだろう? 大人の白人、ミドルクラス以上な感じがした。私の印象では「あんまりノリがよくない」。悪いわけじゃないけど、招待客っぽいというか、「必死でチケット買った」とかそういうガツガツ感がないような。映画用? 私見ですが。
欲を言えば、こういう親密でクローズなライブで完結するのでなく、スタジアム級のライブ風景も観てみたかった。
肝心な音量ですが、どんだけ大音量かと構えていたらそうでもなく、低音はくるけど上ももっとあげていいのに、とか思った。隣の映画館の一般上映のお客さん向けに「これこれこういう訳で隣館の音が響くけどごめんね」的な貼り紙あり。なるほど無茶もできないのかと。終わってみれば耳がさーっとしたので、爆音の部類だったのかもしれない。せめてこのくらいで観たいよね。
http://www.baustheater.com/
ダッシュで退社。幅広い年齢層(男性多い)でぎっしりの映画館、学生ちゃん以外はダッシュ帰りに違いない。吉祥寺に7時までに集合するのは結構大変なはず。私はほぼ1時間前に着いたが、整理券100番過ぎていた。
これはマーティン・スコセッシによるストーンズのライブ・ドキュメンタリーである。ロック、ブルース、R&Bの精髄のみを集めたような、削ぎ落とされたプレイ。それでも緊張ではりつめているのでなく、力が抜けていること。観る側ばかりか、それ以上に幸福な時間がステージに流れているかのように見える。奇跡のような時間に与れるというライブの幸せ。もうしばらく行っていないが、そんなこと思い出した。
誰もが思うだろう「一体、かれらはいくつなんだ?」(平均年齢63,4歳)。もう文句なしにかっこいい。4年くらい前だったっけ?ボウイが来日したときも若いときよりむしろかっこいいので驚いたが、ストーンズ凄い。月並みな表現だけれど、年齢なんかとっくに超えている。いや、ほんっとにカッコイイ。感動した。
この瞬間(次元の違う話で恐縮ですが)「私もダンスずっと続けよう」と思いました。いつか「年齢区切りで」やめるんじゃないか(というより、やめねばならないんじゃないか)と思ってたんだけど、年齢を言い訳にするのはやめようと思った。動けなくなるまで、やればいいじゃん。続ければ、理由はきっとついてくる。
私が80年代に観た来日公演はもっとショーアップされた印象だったが、映像におさめられたライブは、セット、衣装(リハ時とあんまり変わんないかのような)、サポートするバンド、いろんな意味で華美に走らない、シンプルにつとめたもの(とはいえいろんな意味で手はかかっているのだろう)。そのなかで光るというのは、もうたたずまいそのものが違うということでしょう。演奏うんぬんという前にミュージシャンとしての立ち方が際立っている。相当な職人たちだなあと思った。
改めて気づいたのは、かれらのステージ空間の使い方のうまさ。呼吸(いき)のあったインプロみたい。だれるところがない。カメラアングルの妙もあるだろうが、いかなる瞬間も絵になってる。視覚的なノイズがないので、観ていて気持ちいい。きれいです。特にミック・ジャガーのステージ・パフォーマンスは見事。動きやかたちとして強いし、客をひきつける(マイクを持つミックのひじがしばしば水平に上がってるので感心する。ひじは下ろしてたほうがずっと楽だけど、見え方としては弱い。演歌の人みたいだし)
この映画の成功は、過去やバックグラウンドの映像を挿入するのを控えて、ライブを多様な角度から撮ることによって、平板になることなく最初から最後まで流れを追ったことではないだろうか。すごく近くから撮ってた感じ。18台以上のカメラを、ステージの邪魔にならないよう「気配を消して」配したそうだ。
会場はビーコン・シアター・1(NY)で、丈の高い、劇場みたいなホール。この観客たちはどういう人たちなんだろう? 大人の白人、ミドルクラス以上な感じがした。私の印象では「あんまりノリがよくない」。悪いわけじゃないけど、招待客っぽいというか、「必死でチケット買った」とかそういうガツガツ感がないような。映画用? 私見ですが。
欲を言えば、こういう親密でクローズなライブで完結するのでなく、スタジアム級のライブ風景も観てみたかった。
肝心な音量ですが、どんだけ大音量かと構えていたらそうでもなく、低音はくるけど上ももっとあげていいのに、とか思った。隣の映画館の一般上映のお客さん向けに「これこれこういう訳で隣館の音が響くけどごめんね」的な貼り紙あり。なるほど無茶もできないのかと。終わってみれば耳がさーっとしたので、爆音の部類だったのかもしれない。せめてこのくらいで観たいよね。
http://www.baustheater.com/
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