スタイルの提示/カンパニーデラシネラ「異邦人」
2010年10月10日 ダンスもの@シアタートラム。演出:小野寺修二、原作:アルベール・カミュ
超・動ける人たちの揃った舞台で片桐はいりは何をするのか?というのがまず興味のあるところ。彼女は主人公ムルソーの分身であったりナレーターであったりと、語りの部分を中心になって担っていましたが、存在感がものすごくある上に達者。彼女がしゃべっていたおかげで、他のダンサーがセリフを言うことも成立したように思う。
キャストは若手も含め、それぞれに個性的かつ身体の利く方々でパーフェクト。衣装(オフホワイト〜ベージュ〜グレーのような色調)も素敵だし、キャスト自ら操作して変幻自在な舞台装置にも目をひかれる。
飽きることなく楽しんでずっと観ていたし、観に行ってよかったし、あまりダンスを観たりしない人にもお勧めできる作品と思うけれども…これはもう好みの問題かもしれないが、一瞬たりともだれることのない、このスーパーコントロールされた舞台がぐっとくるかというと実はそうでもない。
前にも書いたけど「コンテンツというよりスタイル」。「何を」というより「どのように」。
休まずノンストップで一日10時間、稽古するそうだ(アフタートークより)。そのようなプロセスを踏んだ超プロフェッショナルな舞台、精緻なものを観る喜びはあるのだが。「どのように」をはみ出して訴えてくる「何か」があるとしたら私にはもっとよかったのかもしれない。スタイルの動機である(はずの)コンテンツも強くあってほしいんだよね。
超・動ける人たちの揃った舞台で片桐はいりは何をするのか?というのがまず興味のあるところ。彼女は主人公ムルソーの分身であったりナレーターであったりと、語りの部分を中心になって担っていましたが、存在感がものすごくある上に達者。彼女がしゃべっていたおかげで、他のダンサーがセリフを言うことも成立したように思う。
キャストは若手も含め、それぞれに個性的かつ身体の利く方々でパーフェクト。衣装(オフホワイト〜ベージュ〜グレーのような色調)も素敵だし、キャスト自ら操作して変幻自在な舞台装置にも目をひかれる。
飽きることなく楽しんでずっと観ていたし、観に行ってよかったし、あまりダンスを観たりしない人にもお勧めできる作品と思うけれども…これはもう好みの問題かもしれないが、一瞬たりともだれることのない、このスーパーコントロールされた舞台がぐっとくるかというと実はそうでもない。
前にも書いたけど「コンテンツというよりスタイル」。「何を」というより「どのように」。
休まずノンストップで一日10時間、稽古するそうだ(アフタートークより)。そのようなプロセスを踏んだ超プロフェッショナルな舞台、精緻なものを観る喜びはあるのだが。「どのように」をはみ出して訴えてくる「何か」があるとしたら私にはもっとよかったのかもしれない。スタイルの動機である(はずの)コンテンツも強くあってほしいんだよね。
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