元彼の勇気

2010年10月31日
お手伝いで古巣の自助グループWSへ遠出する。体験談を話すのです。3人いるスピーカーのうち、一人は性同一性障害で区議会議員の女性。

元彼=現彼女の言葉は説得力があり、その場にいたみんなのハートをわしづかみ。私もぐっときました。立候補のきっかけがまず「自分の問題を隠して生きていくことに限界がきたから」と動機が個人のうちに根ざしていて、そこが活動や言葉に力がある由縁でしょうか。

ご自分のセクシャリティの問題をさらけ出して選挙活動に挑み、はじめは悪しざまに言う人がいても、じょじょに支持者が増えた。今は性の問題だけでなく障害者などマイノリティ問題等に取り組んでおられるそうだが、「行動を起こせば7割は変わる」と言っていた。「社会って自分が思うほど冷たくない」とも。

外国で性転換の手術を受けた体験を「自分の身体を取り戻した」、自分は勇気があると思われがちだがそうではなく「熟した実が木から落ちるように」(期が満ちたから)行動を起こしただけ、と語っておられたのも印象的だった。

一方、私はさっぱり回復者じゃない身の上でたらたら話したわけですが、私の「しにたい」話は宙に浮かんだまま。なんかあたしもう誰にも話せないなーとか。話しながら、自分の怒りが表現の燃料となっていること、ある意味私は現実を捨てていくのかなとも思った。都心に帰ってきたら今日も「人身事故」で何本も電車が止まったことを知る。生きていくのはムズカシイ。いつかしぬならその前に人を愛する/愛される(大切にされる)という体験をしてみたいと切に思う。

現役の頃はよくワークショップに出て具合悪くなって帰ったりしてたが、今日はさすがにそうはならなくてよかった。グループの運営は昔に増して大変そう。独特の濃密な時間を久しぶりに過ごせて、またなつかしい仲間の顔が見れたのもよかったよかった。仲間がにぎにぎしくつくった(こういうことは大事)グッズのマグカップを買い、さっそくコーヒーを淹れた。

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