「愛」の重さ

2011年7月27日 EL
英会話でテストの練習ちょっとして(あんまりこれやってると落ち込むので)、トリビアル(どうでもいいよな)QAタイム。「英語人がよく言う"I’m proud of 誰それ"の意味が本当は自分、わかってない気がする」という質問。「誇りに思う(自慢に思う)」と訳されることが多いが、英語でこのフレーズが使われる頻度の高さに対して、日本語ではまず使われないこの堅苦しい訳語がどうもしっくりせず、なんかチガウと長年、気になっていたのだ。「誇りに思う」と言うとなんだか古めかしいというか、連想として軍隊ちっくな感じが私はする。

訊いてみれば、どうもrespect(尊敬する)とか「偉い(立派だ)と思う;よく頑張った」というニュアンスでいいみたい。脱「誇りに思う」!私が違和感をもつのは(今のママパパは知らないけど)、日本では謙遜を表わす慣習として、親は人前で自分の子どもをほめない、というのもあると思う(だから「息子を誇りに思います」という訳文を日本語として変に思うのかもしれない)。

実はshould<had betterという話。逆に覚えがちだが、意味が強いのは後者。shouldに「すべき」という訳語がついてしまったせいで強弱の混乱があるんじゃないかなと思うけど、You should なんとか、と言われても「断ることができる(オプショナル)」そうです。You had better....のほうが、threat(脅し)だとか。

loveはどう思う?と逆に訊かれ、「その概念に対する日本語の訳語はない、と実は個人的に思ってる」と言ったら、「deep!」と先生、笑っていた。「いと(お)しい」はもとから日本にありそうな気がするけど、「愛する(愛している)」て「愛(名詞)」に「スル」をくっつけただけでしょ。これって「メールする」「電話する」と同じような成り立ちでは?西洋から「愛」が輸入されたときに便宜的にできたんじゃないの、というのが単なる私のカンなのだが本当のところはどうなんだろう。それこそ教えて、エライ人。

loveって英語では割とカジュアルに使われるし、頻繁に口にする、と先生。love to...(~したい)とか。「それってもっぱら女性が言うのでは?」とまた訊いたら「そうでもない(男も使う)」そうです。やっぱり言語はすぐ変わり、ものの本に書いてあることを一生、信じていてもいけないのですね。で、やっぱりloveと愛は似て違うものじゃないかなと私は思った。

こういう自分の(日本語に対する)linguistic intuitionと英語とのズレの話って面白い。その前の稽古で良きアイディア浮かぶ。くだらなーい方向に行く気がするけど望むところよ。

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