半月形のはんぺんのようなパットが入っていて強引に詰めて寄せて上げてくれる本日のブラ。これを買った当時から比べて(胸が)やせてしまったので、我ながらなんだかあざとい、やり過ぎか〜というのから、家に帰ってポストを見れば「あれもこれも払ってちょ♪」という請求書ばっかし〜、というのまで生活に悩みは多く潤いは少ない。お肌かさかさ。

私のことだからいずれそうなるだろうが、次の仕事のことで悲観的になるのはまだ早い。ヤリ貝のあるお仕事であることにこしたことはないが、ともかく生活費が稼げればよい。私は学生の頃から好きなこの街でこの部屋でひとり暮らしができることをとても大切に思っていて、大事にしている。「家出」かもしれない。ものすごく遅くなったけど、できてよかった。

以前、まだ実家にいたころ、セラピストが私について事例発表したことがあった。私が「きれいな下着を集めるのが好き」と言ったので、分析家の彼女は「しめた!」と思ったのだろう、私は別に自分のランジェリーコレクションをとうとうと語ったわけでなく、ちょっと言っただけなのにそれが「エディプス・コンプレックスの証」であるかのように書いていた。かわいい下着を集めるのが好きな女性なんてごまんといるだろうに。きれいなケースに入れたそのコレクションは、親との生活にはいかにもそぐわず、私にとっては(とうてい実現するように思えなかったけれど)憧れの自立の象徴だった。引越したときに、もちろんそのケースも一緒にこの部屋にきている。
彼女がそんな解釈をしているとは知らず、また訊かれなかったからわざわざ言わなかったが、なんたるロスト・イン・トランスレーション、じゃなくてラック・オブ・イマジネーション。

会社からは早めに退散、夜は翻訳をしながら(というより翻訳ソフトにやらせてみながら)、デヴィッド・ボウイをまとめて聴く。風変わりだけど、潤いはこういうところにありました。

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