IZU旅行メモ (2)

2012年9月12日 旅行
(続き)下田からバスで15分ほど、白浜の高台にある小さなホテルに泊まる。行ってみたらどちらかというと「ペンション」。

ここの家庭的なコース料理にあった「リンゴのポタージュ」。じゃがいものクリームスープにリンゴの風味が強めについている。ピューレかジュース入れてるのかな?面白いアイディアと思った。

しかしとにかく眺めがいい!そして静か。部屋でタバコを喫い、iPod用のスピーカーで音楽を聴く(持っていってよかった!)。こういうことが幸せ。窓を開けると波の音がする。

この日ほんとうに凄かったのは、宿から見た夜のカミナリ。10時半過ぎ、窓の外が光るので何かと思えば稲光だった。かなり遠いのか音はそれほどしない。真っ暗でもう何も見えないところにぴかっと光っては、その瞬間、流れる雲、波立つ海面、山の影をくっきり照らす。高い上空、タテ・ヨコにぴりぴりっと走る閃光。

惹かれてしまうのは、光るタイミングも照らすブロック(?)もまったく予測不能でランダムなこと。あたりまえだけど「狙い」とか「効果」とか、ない。しばらく飽きずに窓から見ていた。

白浜の海は本当にきれい。人がそう多くない時期なのもよかった。
部屋からの眺めがあまりにいいので、殊勝にも日の出に合わせて起きた。写真をいっぱいとる。

チェックアウトしてバス待ち。海辺のバス停。1時間ほど海でぼーっとする。足を水にひたしたり、砂にまみれたり、かんかん日に当たったり。サーフィンする人を眺めたり。今までそう思ったことはなかったが、近くでよく見てるとマリンスポーツいいねと思う。サーフィン面白そう。かっこいいし。私も黒いビキニが欲しいもんだ、と思ったり。ひざ下まで水につかって、海の満ち干き、足の裏の濡れた砂浜の感触。そういうことを感じてるだけでなんとなく楽しい。波もだーんと大きく来たり来なかったり、規則がないようなのが面白くて飽きない。

小さな旅はいいなと思った。海を見るのも。なるべく出かけるようにしたい。ちょくちょく遠出できるように。

ほんとは海の向こうに行きたいんだなと思った。これは昔から思っていること。海の向こうに、いつも行きたがってる。

IZU旅行メモ (1)

2012年9月11日 旅行
9月11~12日にかけて伊豆(熱海・下田)へ行きました。そのメモ:

●来宮神社 
樹齢2千年以上の大楠にお参り。木も、まわりの空気もすがすがしく、きれい。いい「気」を見て感じる。

●伊豆山神社 
本殿の奥にある白山神社まで歩いて20分くらい。有名なパワースポットだそうだが、とにかくこの山道を歩くのに必死になり過ぎて私はよくわかりませんでした…。道はマジ狭く険しくて昼なお暗い、私が行ったときは他に人もいなかったし。某サイトに、白山神社は「生のモードと死のモードが交錯する場所。本来は東北の恐山、黄泉のような場所であり、地元ではそのようにとらえている人も多い」とあった。確かにすこんと抜けた「パワースポット♪」というより、重みのある、厳かな場所という感じのほうに近かったかも。何かの入口、という感じもした。

●観音プリンシプル
立ち寄り温泉。1300円(約1時間)。変な名前(笑)ですがここはいいです。下田から送迎バスで山のほうへ25分。においがなく透明で、とろみのある泉質。施設は新しくて使いやすい。観音温泉ブランドのトイレタリー、化粧品使い放題。人がいなくてほぼ貸切状態、超快適に過ごしました。「美肌の湯」として知られており、特に女子は是非。温泉は飲用もでき、ほのかに甘くて美味しい。

エビ水槽

2010年9月25日 旅行
姪っ子(下)が「エビを買いたい」と言うので、てっきり食べるほうと思っていたらペットで飼うほうなんだとか。送ってもらうついでに妹と3人でホームセンター寄ってエビと水草を買う。私はしばこ’sおみやげでおもちゃ買う。

かれらは土曜も営業しているので忙しく、特にどこへも出かけないで姪や動物たちとテレビを見ながらまったりしたり、まどろんでいただけだけど、なんだかとても楽しかったなー。忙しいなか朝もお昼も手際よくつくって、もてなしてくれました。おうちに行ってみると、仕事(自営)して、子どもの世話して、親族や地元の人ともつきあって、そして当然ながら旦那という他人と暮らして、という誠に地に足のついた生活の大変さがよくわかる。妹よ、君はすごい。

駅近くのジモティ(妹)お勧め菓子店でお土産を買い、お茶もする。新潟ではよく食べていましたね。夕方の新幹線で帰る。この3日ずっと人(と動物)と一緒にいたので、帰ってひとりになるとさびしーです。

猫が添い寝

2010年9月24日 旅行
海の幸をいやってほど堪能。あまりにも真剣にカニに取り組んでいる、というので友人に笑われる。いろいろ話す。久しぶりに誰かと大量に話した。そしてリラックスしてたばこを吸うのも久しぶり、と気づいた。お風呂は温泉♪ 翌日はだーんとした日本海を眺めてから、こちらへ↓

カーブドッチ
http://www.docci.com/index.html

レストランやショップのあるワイナリーで、宿泊施設つきのスパも最近できた。手入れの行き届いたイングリッシュ・ガーデン。台所グッズやワイン、パン、ソーセージも買えます。

エプロン・マニアの私はここでけっこうな買物をしてしまう。あわわ…。シンプルで秀逸デザインのエプロンはなかなかない(どちらも生地が良い。グリーン×白ストライプ→大判で巻きスカートにもなりそう、ライラックギンガム)。それと布バッグ。

新潟市美術館で、見逃していたブリューゲル版画展。空いてて快適。まさかのキャラクター展開(作品からいくつか独特の愛嬌ある怪物を抜き出し、シンボルマークみたいにしている)が面白い!キャラクターはんこを押して喜ぶ。絵葉書とか微妙なかわいさの怪物ファイル購入。常設マックス・エルンストの色使い(黒にダークグリーン)。

東京へ帰る友人と別れて、夕方に在新潟の妹宅へ。カーブドッチ行った、と言うとすごく羨ましがられた。妹一家は動物のお医者さん。夜は子ども2人、犬3、猫2と一緒に寝た。この上なく毛だらけになった(笑)。

※23日の日記にペンギンの画像を入れました。

水族館にて

2010年9月23日 旅行
水族館にて
フンボルトペンギンズ!

メタリックな魚やネオンカラーの魚(蛍光オレンジの地に四角いフューシャピンクがポイントとか、あり得ないくらいお洒落)、水槽で押し合いへし合いする海ガメたち(なんの感情も伴ってはいないのだろうが、哀愁帯びた顔。アリスbyテニエル挿画思い出した)を見る。

それに先立つこと友人お参り、ランチいろいろ積もるお話。

新潟に来ています。お宿なう。魚を愛でたあとは魚を食べるのです!今回はのんびりの旅。土曜戻り。
現代アートの並べ方 ~直島観光編~
直島といえば!草間先生のこれでしょう→

そもそもの心配が「ちゃんと着くんだろうか」ということ。遠いですから。家を6時前に出て、岡山まで空路、それからバス(空港から岡山駅)、在来線(宇野まで)、フェリー(宇野港から直島、宮ノ浦港まで)、で現地集合の11時半に間に合う。ネットの路線情報様がなかったら、そしてそこが正確な情報を吐き出してくれてるんじゃなかったら、旅行ベタな私にはこんな高度な旅できなかったに違いない。

飛行機に乗るのなんて何年ぶり、で出発前にJALのサイトで手続きをガン読み。小さい頃から憧れてたけど、今でも空港で働く人ってとりわけ「プロフェッショナル」な仕事人て感じがすごくする。飛行機が離陸するときにがーって走ってスピード上げてるときって思わずガンバレ!と(心で)応援し、上昇してはるか下の建物なんかがまだ割と見えてるような(社名が読めたり)高度のまさにその瞬間、「こんな鉄のカタマリが宙に浮いてるなんてありえない」と思ったりする。

直島は2泊したものの、午後はダンスWSだったのできわめて駆け足なめぐり方でした。


●家プロジェクト
本村(ほんむら)地区において、古い家屋を改修(新築したものもある)、アーティストが家そのものを作品化したプロジェクト。歩いて回れる範囲にある6軒で展開。時間の関係で、「南寺」のみ観られなかったのですが、観に行った人によると、とてもよかったらしい。こことは別に事前予約が必要な「きんざ」も行けず、残念。

ちなみにこのプロジェクトは基本的に「靴を脱いで上がって観る」(家だから)。なので、ぜひ脱ぎ履きしやすい靴で。私はハイカットのスニーカーで行っちまったのでめんどくさいったら。
http://www.naoshima-is.co.jp/#/art
http://forum.inax.co.jp/renovation/forum/repo013-naoshima/report013.html


●ベネッセハウス(ミュージアム)
ベネッセアートサイト直島は安藤忠雄氏設計による、美術館と宿泊棟の複合施設。上の草間彌生作の黄色いかぼちゃもここの広大な敷地内にあります。こちらのホテルはそりゃお高いけれど、評判もすこぶる良いよう。直島の観光施設はほとんどが「月曜休み」(重要ポイント!)なので、私は年中無休のこちらの美術館(「ミュージアム」)に行きました。地中美術館も、オープンしたてのリーウーファン美術館も月曜はそろってお休み。

建物も展示物もよろしいんじゃないでしょうか。「現代アート」というと、たたずまいがどこも似通っている気がするのは、私の知識が浅薄なせいかな。角が立った印象は個人的にはなかったです。もう十二分にぴかぴかなのに、どこからともなく現れては手を休めることなく掃除する清掃の方がむしろ一種のアートな感じだった。

ここは宿泊者以外も「見せて頂ける」施設ですが、ビジターフレンドリーじゃない、と行ってみて感じた。旅行者は荷物が多いものなのに、館内ロッカーないし、町内バスの終点とベネッセ施設をつなぐシャトルがあるにはあるけど、全然乗り継ぎの連絡がない。やっぱり宿泊してナンボなんでしょうな(宿泊者は入館料フリー)。エスタブリッシュメントって…とそそくさと帰る私。ビジターはやはり現代アートのある浜で遊ぶのがよいかもですね。
http://www.naoshima-is.co.jp/?index


●直島銭湯 あいらぶ湯
B社提供のアートサイトだけでなく、町のアートな銭湯にも行きましょう(とはいえ無関係ではないんだけど)。私はここがいちばん面白かった。アーティスト大竹伸朗、デザインに加えてgraf。やたらデコラティブ、女湯男湯の仕切りにゾウが!なにやらムーディな音楽が!タイルに「穴場」「牝犬」とか意味深でナイスなお言葉が!グッズも売っています。
http://www.naoshimasento.jp/


●山本うどん店
生協近く(宮ノ浦港から歩いて5分くらい)の美味しい手打ちうどん屋さん
http://www.naoshima.net/food_shop/food/yamamoto_udon/index.html
●カフェ まるや
東京でいえば、下北沢あたりにありそうなカフェ。お腹にやさしい感じで盛りつけもかわいいランチを食べました。寄る価値あり。家プロジェクトの角屋近く。
http://cafe-maruya.jp/

宿泊は民宿に素泊まり(※コンビニや自販機は少ない、夜開いている店も少ないので素泊まる人はそれなりに準備するべし)。離れのような家に、長期滞在という女子大生さんと一緒。最初は他人と一緒に一軒家って気詰まりだなとも思ったけど、すごく礼儀正しい、感じのよい方だったので気持ちよく過ごせました(お若いのに自分よりよっぽど人間できてる)。地元の方に頂いたというおにぎりとビワをおすそ分けしてくれたり。

今回は時間的にも予算的にも直島を堪能するには足りなかったなー。今の自分がじゅうぶんな時間とお金を捻出できるかといったら疑問ですけれども。意地をはらず、いつかBにも泊まってみるべきなのかも。ここはまた縁がありそうな気もする。しかし、別な話ではありますが、せっかく飛行機に乗るんだったら、着いた先が岡山っていうよりも、もっと遠く、ニューヨークあたりだといいのになとも思いました。
夜のクラスには講師を囲んでアフタートークもあり、それが終わると9時半近くにもなったり。もはや「京都のおいしいもの」を狩りに出る気力もなく、ホテルに帰ってコンビニもんで済ませていた。日ごろから自分にfeedするのは下手。そのかわりというか、昼間は「喫茶都市」京都のカフェに行ってみました。

京都通のダンサー連から「行け!」と命令された、てか強力に勧められたのがこちら:

●「スターバックス京都三条大橋店」 http://www.starbucks.co.jp/concept/kyoto/index.html

「行くと外人が日本情緒にぼーっと気を失ってるから!」と言われて来ましたが…意識を失ってはなかったけど確かに外国のツーリスト多いかも。地階からは鴨川、近くに三条大橋を下から眺める絶景で贅沢。抹茶フラペチーノとレモンスコーンは東京と同じ味ですが気分が違う。新緑のこれから初夏ぐらいはさらに良いのでしょう。5月から川べりの納涼床(テラス席)ができるそう。

●恵文社 一乗寺店 http://www.keibunsha-books.com/
●きさら堂 http://www.ne.jp/asahi/cafe/kisarado/index.html
独自のこだわりとセンスにより選ばれた本、雑貨が並ぶ恵文社。やや行きにくい場所にあるんだけど、ファンが多そう。どちらかというと女子好みか。ここもお薦めされた店ですが、自分としては今あんまり「本」に興味がないせいかさほど心とどまらず。好き好きとは思うけど、こういうタイプのお店ってあまりにセンスがいいと隙がないというか、自分としては「文句はないです、はい」って終了してしまう(というか自分がこの店のレベルに達してないのかも)。マヤ・デレンのDVDが目立つところにあったのはちょっと驚いた。CDショップだったら術中にはまっていくつか買ったかもしれない。

同じ一乗寺エリアにある「きさら堂」は白い壁にアンティークの机と椅子、静かで素敵なカフェ。作家さんの個展も開かれていた。コーヒーをのみカレーを食べる。ここが、というのでなく全般にこういうスタイリッシュな空間って「本を借りて読んだら同じ場所にきっちり戻す」って言われたわけではないけど、かしこまってみたり。

●下鴨神社 http://www.shimogamo-jinja.or.jp/
1日はフリーでノープラン。思いついて出かける前にホテルのPCで芸能守護の京都の神様を調べたら嵐山の「車折神社」がヒットする。芸能祈願だけでなく、パワースポットとして注目を集めているのだそうだ。気になるところだが、よくよく見ると有名芸能人の方々がこぞって願掛けに行っておられる場所だそうで、そんなところに素人の私がこそっと行っても&あまりにガチなお願いが集まる場所はかえってよくないような気もしてやめる。

で、ガイドブック見て惹かれていた下鴨神社へ行くことにする。緑の濃いこと!好天に恵まれたこともあり、気持ちがいい。だーんと世界遺産・糺(ただす)の森の緑が広がり、包まれるように社がある。頭上高くにある木々を見上げながら歩く、ってめったにないものね。森林浴…。

今回はがっつりと「京都の名刹十傑」みたいなところを回ろうという気もなく(WSで心身フルになってるので、ややこしいところには行きたくなかった)、私にはここはちょうど良かった。縁結びの神社、女性守護の神社も境内にあります。新緑と鳥居の朱、という配色はまさに日本にしかない美だと思う。外人が日本庭園をつくると、とりあえず鳥居を置いてみるというのもわかる気がする(違うけど)。

●ambient café mole (音が出ます)http://cafemole.web.fc2.com/
教えられた通り、京都の街はわかりやすい。地図があれば迷うことはないです。が、地図解読力の低い私がさんざん迷って(南北取り違えていた)あきらめかけたころにたどり着いたのがこちら。入口からうっそうと植物が茂る。薄暗い店内にもグリーンの鉢いっぱい。インドネシア@京都烏丸みたい。居心地いいです。暗くて静かなのもいいし。カフェのあり方としてすごく好み。私が行ったときにはライヒがかかってて、それもなかなか合っていた。キーマカレーとコーヒー。おしゃれなカフェではなぜかカレー。

●前田珈琲 明倫店 http://www.maedacoffee.com/tenpo/meirin.html
最後は芸センに戻り、鍼灸のあとでこちら。「自慢のカプチーノパフェ」、センスのいい大人の味でした。とてもおいしかった。

back to TOKYO

2010年5月1日 旅行
Leaving京都なう。慣れた頃に帰るのね。天気に恵まれましたv

TO KYOTO

2010年4月29日 旅行
新幹線なう。京都に2泊してきます。メインの目的はダンスのWSですがさて!
ふだんさほど電池を消費しないので1日2日ならいいか、と携帯の充電器を持って行かなかったことを大いに後悔した。写真撮ったりするとてきめんに減って存続の危機に陥る。本館旅館の急速チャージャーで充電した(200円分)。こういうの初めて使いました。

チェックアウトして、歩いて15分ほどの「石段街」へ。その名の通り石段(365段あるそうだ。そんなにあったんだ)をはさんで土産物屋や休息所が並ぶ、古い温泉街で、いちばんうえに伊香保神社がある。

「伊香保はいい気の流れる地」と何かに書いてあったが、神社はまさにそんな感じのする清々しい場所。気持ちがいい。何本もの大きな木のあいだにある社は、とりたてて目をひくところはないが、シンプルな造りがうつくしいと思う(神社仏閣好き)。

そこから石段街から離れて、湯元のほうへ歩くと露天風呂がある。ここはちょっと山のほうへ入るので、さらに緑濃く、まわりの大きな木々の緑を頭上に眺めながらお湯に入る。昨日もさんざんお風呂に入り倒したというのに温泉三昧、贅沢です。

それからお昼にうどんを食べ(値段を知らないで入ったら「名人の店」で案外、高い。おいしかったけど)、旅先だとなお食べたくなるソフトクリームを食べ、若おかみ考案の「つるすべ」せっけんや温泉饅頭を買ったり、それでも時間持て余し気味にもなりつつ、バスに乗って帰る。定刻着。

微妙なところもある旅でしたが、こういうことを自分に対してできた、というのがよかったのではないでしょうか。よく歩いたー。

いかほ1

2009年9月15日 旅行
ひとりで伊香保温泉へ。すごくいかほに行きたかった、とかいうわけでもなく、なんとなく。ひとりでも泊まれそうなお宿があったので。

高速バスに乗って、K&D SESSIONSを聴く。沖野氏(キョート・ジャズ・マッシブ)がかれらのミックスを褒めていた。幽玄にダブダブ(dub)な世界。私はあんまりDJもの持ち歩かないけど、これはぼーっと聴き流すのにちょうどいい。アートワークの感じから、この人たちひょっとしてゲイ?どうでもいいけれど。

昼前に着。いかほであーるぬーぼーを見る。バス停から歩いて戻って、ガラス工芸美術館へ。

この辺の移動は車がないからバス利用、でも待ちきれないので歩く。家から駅までまったり歩いて17分てなところに居住、歩き慣れているはずの私ですが、坂道になってたり、あと基本車道で歩行者のレーン(?)は申し訳程度、しかも車はばんばん通るけど歩いているのは自分だけ、っちゅーのには大いにめげました。

ガレはいいけど、ドームはなんだかおおざっぱ、とか展示物をのんびり見ていたら、美人館員さんがかわるがわるすっとんできて説明してくれる。お客私ひとりですから、どうぞお構いなく。いくぶん申し訳なさそうに説明しておられたので、これ決まりごとなんでしょうかね。

歩いてハラ ミュージアム アークへ。東京にあるハラ美の別館。広大な敷地に大型インスタレーションがあったり都会にはないスケールで開放感ある。隣りがグリーン牧場なので(遠くに)チルアウトな羊さんたちも見れます。今日は幸い人も少なくて、いっそう満喫する。ここのカフェでお昼。

広い空間で現代美術の大きな作品を見たり、觀海庵での伝統とモダンの「共存」(江戸時代の屏風の隣りに21世紀アートがなにげに置かれたりしていること)も面白かったが、私がいちばん感動したのは「展示室A」というハコ。

ピラミッド型で天井が非常に高い、屋根の三角形の頂点部分はすりガラスみたいなのが嵌まっていて自然光が入る。内部はあたたかみの感じられるモノトーンですっきりとしている。壁から少し離れたところで4本の大きな黒い木の柱が支えている。何より良いのが床も木であること(ダークグレイの色味)。ここでダンスのパフォーマンスしたら素敵だろうなぁ、と思いましたね。クリーンな作品で、腕のたつ人で。想像してうっとり。使わないのはもったいない、是非やってほしい。

帰りがけにミュージアムショップでお土産など散財。扱っていたCDのなかからさんざん迷って、店内で流れていたママミルクを買う。ふだん自分で聴かない系統の音とこういうふうに思いがけなく出会いがあると、とても嬉しい。

雨降ってきたし、歩くのは断念、バス待って宿へ。お宿は…うーん、プチホテルというよりやはり、洋風「旅館」と思ってきたほうがいいかも。調度がビジネスホテルぽかったり。リーズナブルなので文句は言えないか。本館(こちらはいわゆる旅館)の大きなお風呂が使えるのはいいし、食事(フレンチ)はとても美味しい。レストランでずーっとビートルズがかかっていて、こういうBGM久しぶりだ。いかなる食事にも合わない、ヘイ・ジュード(笑)。

昨日もちょうどクラス女子と「つがいでいること」について話していて、まわりの泊り客がこのようにペアだったりファミリーだとなおさら自分のひとり性について考える。目の前のイスに誰かが座ることがあるのだろうか。そりゃ寂しいけど、私が相手に自分のなまなましい部分を渡して、私も相手のそれを受け取ることなどできるのだろうか。しかし、もし誰か私のなまなましい部分を受け取れる人がいるとしたら、それはすごいことに違いない。


The K&D Sessions / Kruder & Dorfmeister
http://www.amazon.co.jp/K-D-Sessions-Kruder-Dorfmeister/dp/B00000G257/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=music&qid=1253099085&sr=1-1

ママミルク(mama!milk)
http://www.mamamilk.net/

ハラ ミュージアム
http://www.haramuseum.or.jp/

新潟

2008年11月8日 旅行
は寒かった。お寺でお参り。高い波が岩に砕け散る日本海、の図。荒れた海はいつまで見ていても飽きない。宿へ行って温泉&海産物パレード。友人とけんか。くらう。友人のお母さんと合流し、お参り。一緒に食事していろいろお話しする。お人柄にうたれる。弥彦神社の菊祭りへ。極細のストローの先がちゅるんと丸くなっているような花弁の菊は「管物」というのだそうだ。数々の丹精された見事な珍しい菊。東京へ戻るとこちらも冷え込んでいた。

地震

2007年7月16日 旅行 コメント (2)
友人は復調に向かっていてよかった。昨夜、私はなかなか寝つけず、朝方に夢をみる。夢で音楽を聴いたのは初めてかもしれない。ダンスのオーディションでこれに受かれば最終に残る、というところ、私だけわざと曲が決められていない。あわてて曲と振付を決める。その曲(Whole lotta love/Goldbug)を爆音で聴きながら動こうとするが身体がもったりしてなかなか動けない。実際に両手を動かしてみて目が覚める。

午前10時13分、地震。燕三条駅付近の路上で、車内にいたが、めまいのような、アトラクションの乗り物みたいな揺れを感じる。店から女店員さんが連れ立って飛び出してきていたから、建物内で感じる揺れのほうがずっと大きかったのかもしれない。大型店舗から人がわらわら外に出ていて、携帯で連絡をとろうとしているのが見えた。

それでも私たちの感じた揺れは怖さを感じるほどではなかったので「新幹線、遅れないといいねー」とのんきに思いながら駅に向かうと、出入口で駅員が止めている。余震のおそれがあるから、立ち入り禁止だそうだ。わりとすぐに駅構内に入れるようにはなったが、「上越新幹線は運休。今日中に復旧できるかどうかわからない」と言う(その後、「復旧は19時過ぎになる見込み」との掲示が出たが、これを書いている時点で運転再開していない)。そのときは構内にいる人数はそれほど多くなかったが、駅員さんたちはベンチやブルーシートを出して長期戦に備えている。

ひとり旅の女性が「どうしても今日中に帰りたい」と私たちに声をかけてきた。もうひとり女性を誘ってレンタカーを借りて帰ることに。運転担当の、友人はじめ頼もしい女性たち。高速が幸い止められていなかったので、夜には都内に入ることができた。運転できる女性ってかっこいい(私はできません…)。見ず知らずの人たちと車で帰ることになるとは、思いもかけないことだった。

刺激、情報量が多くて消化しきれない。午前中に新幹線に乗って、午後には東京でイベントのリハーサルをする予定だったが間に合わず。しかし新幹線を待っていたら、いつ帰れていたことか(私ひとりだったら待っていたと思う)。運が良かった。

今回の旅でいろいろな人と関わってつくづく思う。「自分、口数少なすぎる」(コミュニケーション能力、共感する能力の欠如)っていうのと、「現実処理能力なさすぎる」っていうこと。

帰ってテレビでニュースを見続けるが、被害の大きさを見るにつけ悲しい。さっきまで近くにいたというのに。心からお見舞い申し上げます。

お出かけうつ会

2007年7月15日 旅行
一昨年、旅立った友を偲んで、うつ友とともに新潟へ。お母様とお寺で待ち合わせてお参り。近くの瀟洒なレストランでお昼をご馳走になり、いろいろ話す。彼女について知っていること、知らなかったこと。昼過ぎから雨が上がる。海岸線をドライブしたが、怒涛の日本海ではなくて海は静かだった。朱鷺メッセの展望台で広い広い「にいがた」を眺める。新潟市内を案内して頂いたり、プレゼントを頂いたり、おもてなしを受けるばかりで申し訳ないようだった。言葉にされたこと以上に、言葉にならないお気持ちの大きさを思う。ホテルについてシーフード満載の夕食。おそらく今年いちばんの宴。急に体調不良に陥った友人を心配するも何もできてない私。お風呂に二度も入る。温泉はなぜお肌がツルツルになるのでしょう。
最終日の朝。また絵を書いてシェアなどする。実は今回、「シェアリング」がちょっとうっとうしく感じられていた。必要なことなんだけど…なんというか、こういう言葉の使い方はしたくないというふうな思い。傲慢かもしれないけど。

「君は美しい」と言うのはいいとして、「癒し」とか「啓示」とか、そのものの名を呼ぶのは重たい。「言葉が重い」と一日目に書いたけれど、正しくは「言葉は重たくなりやすい」ということ。不用意に言葉を重たくするのはやめよう、ゴスペル・シンガーの方は「力を抜かないと歌えない」とおっしゃった。歌も踊りも言葉も同じだ。言葉を使うなら大事に使おう、クレバーな言葉の使い方を探そう―自分の課題を見つけに来たわけではなかったが、これは自分のテーマであるように感じた。

初日のセッションの始めに「エンジェル・カード」をそれぞれひいた。これは天使の絵と、言葉(英語)がひとつ書いてあるもので、私がひいたのは「Communication(コミュニケーション)」だった。そのときは思いきりひきこもりたい気分だったし、いつか別の場所でエンジェル・カードをひいたときもこれが出たので「またか!」という気持ちだった。でも考えてみれば「コミュニケーション」とは上手下手ではなくて、大事なのは人に開こうとする気持ち、つながろうとする気持ちなのではないかしら。コミュニケーション下手の私も人とつながることをあきらめなかったからこそ、ここに来れているのではないだろうか。

最終日のセッションでもまたカードをひく。今度は「Creativity(創造性)」だった。…ふーん。そうか…これでいいのか。すごく嬉しい贈り物。

最後は打ちあがって、惜しみつつさようなら。同性からでも「好きー」とか「すてきー」と言われると嬉しいものだ。「ここ2年くらい、スイカさん悩ましいね。○○ちゃんも言ってたよー」という意見の人も。あら(…ぽ)。セラピストの方にも「力があるわねえ、踊りもすんごくよかった」と別れ際に言われ、これもすんごく嬉しい。

帰りは参加者のふたりと一緒に、地元のおいしいおそば屋さんで天ざるを食べる。人気の店だそうでものすごく待たされたが、そば団子のサービスもついた。帰りの新幹線は激混みだったがおしゃべりしたせいで辛さもそうなかった。ワークショップの帰り道についた、楽しいおまけだった。

久しぶりに参加した今回のワークショップ、自分に必要なものが与えられたことと信じています。与えるのももらうのも苦手な私ですが、みなさんどうもありがとう。

★原キョウコ・ダンスセラピーワークショップ
 http://home.n04.itscom.net/dance-th/
ダンスセラピー合宿よりただいま。多いかなと思った着替えはそのまま大量の洗濯物となり、おみやげに「りんごの初恋」を買って帰りました。帰りに寄り道して、参加者のふたりとおいしいお蕎麦を頂く。おもいがけずデザートもつきました。新幹線は座れなかったけれど、ふたりとおしゃべりしていたら案外つらくなかった。

東京は暑いね。8月に入って、流れが変わり始めた感じがする。私もガンバロウ。

※合宿の日記は後日アップします。
友人にメール、一晩寝て、翌朝。「自分は動きたいと思っていても、身体には動きたくない理由がある。そういうことか」となんとなく納得した。以前だったら「動けない、もうだめだー」とひとりで坂をまっしぐらに転げ落ちていただろうけど、とりあえず立ち止まって「そうなの」と認められるようになったらしい。そういうのは前と違う。

午前中、裸足で外を歩いてみて、草の感触、日なたと日陰の違いを足の裏で実感する。「地面ってどんどん踏みしめても揺るがない」という当たり前の事柄を体験して、「発見」をしたような気持ち。
昨夜のセッションより、やや激しく動く系のワークを行う。3人組になって、ひとりが主役、あとの二人が主役を盛りたてるように動く、というワークをした。自分がセンターになったとき、曲が「アヴェマリア」で、そのとき浮かんでくることを手当たり次第に身体に出して踊った。すごく没入した。ああ、できた、よかった。「戻った」という感じがする。「気持ちよさそうだった」と一緒の組の人にも言われる。

午後はダイナマイトに明るいゴスペル・シンガーの方を迎えてのセッション。足ツボを教えてもらったり、ストンプをする。そしてゴスペルのレッスン。そんなに長い時間ではないのに、Oh Happy Dayなど2曲をレッスンして歌えるようになった。すごいみんな!私は声を出すのがとにかく苦手だけど、音楽に合わせて動きをつけたら歌いやすく、楽しくなった。そばにいた人の証言では「楽しそうだった。背中からも声が出ていたよ」とのこと。おおーそうですか。

夜はキャンプファイヤー。雷がゴロゴロ鳴り、直前まで雨が心配されたがなんとかもつ。キャンドルの灯りのなか、自分の願いを絵に描いて、それを炎にくべるのだ。星空の下で静かに炎を見ていると、先に旅立った友人たちのことが浮かび、思いがけず嗚咽してしまった。「こんな別れ方はしたくなかった」という言葉が浮かぶ。同世代の友人は「これから喪失は増えるよ」と言う。それはそうなんだけど、それで「慣れる」ものなんだろうか。正直なところ「かれらがいなくなったらどうしよう」と思っていたわけではないのに、いざいなくなってしまうとこんなにひっぱる。いつまでも解放してくれない。涙と鼻水でぐちゃぐちゃになり(暗くて顔が見えないのは幸い)、しゃがんで火が消えるまで見守った。「愛する能力、愛される能力をお与えください」というそもそものお願いは違うものになってしまった。

その後は宴となって懇親会。ジャンベ奏者とその奥様が飛び入り参加されて、即興演奏にのせてまたむちゃくちゃ踊りまくった。輪をつくって、その中心でひとりずつソロ(といっても適当)で踊ったり、音楽のまま気のむくままやりたい放題。楽器は多くないのに、音にヴァリエーションがあってすごく遊べて楽しめた。

この頃はダンスというと巧拙にとらわれへこむほうが多かったが、久しぶりに「自由に踊る」ことを楽しんだ。もう動きのネタがないし、エネルギー切れ…と思う頃に音楽が終わったが、まだもっともっと続けられたようにも思う。踊ったあとは頭がぽっかりして、話をするような気にもならなくて、ぐったりして寝た。(続く)
二泊三日のダンスセラピー夏合宿に行ってきた。以前、数年間にわたって東京で月いちのセッションや、例年の夏合宿に参加していたが、今回はほぼ3年ぶり。

「ダンスセラピー」とは「身体を使ったさまざまなワークを行うことにより、(日常で気づきにくい)自分の身体や感情に気づく」というもの(スイカの体験的解釈;ぐぐればより詳しい説明がでてくるでしょう)。

「ダンス」と名がついていても、うまく踊れたり動けたりしなければならないわけではまったくない。ダンス経験の有無を問わず、誰でも参加できる。ダンスのテクニックを磨く場ではないのだが、身体の深い感覚やイメージを扱うので、表現力を養うのに役立つこともあるだろう。自分自身の「身体の声を聴く」ことで、思いがけなく問題の解決に至る糸口(そのときはそうと気づかなくても)がつかめたりもする。難しいことをするわけではないが、身体を通して刺激がダイレクトに与えられることがままあるので、信頼できるセラピストがいて、その人が場を守ってくれるという安心感がこうしたボディワークにおいてはとりわけ大事、と私は思います。

言葉だけでなく身体を使うダンスセラピーは人によって相性もあるだろうが、7、8年前だったか私はおっかなびっくり参加してみたら…すごく自分に合っていることがわかった。身体を通して見えてくる自分というのは、受け取らないわけにいかない。私にとってダンスセラピーは長いあいだ置き去りにしていた自分と出会い直し、和解するという大きな変化を、何年かかけておし進める助けとなってくれたものだと思う。

今回の夏合宿も例年通り長野の山中、ごはんがおいしい某センターで行われた。緑が多いせいか、べたつくような暑さではないし、夜はかなり涼しくなる。参加者は二十人ちょっと、ほとんどが女性(「ワークショップ」なるものどうしても女性が多い。いつも思うけど、男性はどこで何をしているのかな)。

一日目は午後から、シェアリングしてそのときの気分の絵を描き、エンジェルカードをひく(後述)。みなの話を聴きながら、なぜか私は「言葉が重い」という気がしてならなかった。だからこそ何も考えず身体を動かしたかったのだが、夕食後のセッション―振り子になって他の人の動きに合わせるなど、ゆるやかなペースで身体を使うもの―はなんだか集中できず、入りこめなかった。つまらない。他の人は楽しそうなのに、気持ちが上がらない。来るべきじゃなかったのかな、やはり通り過ぎた場所だったのかな。動けない…というのは私にはショック。

言葉は重く、自分も重い。思っているよりダウンしているのかな…と思う。(続く)

パッキング

2005年8月4日 旅行
明日からダンスセラピー合宿@長野に行く。いるんだかいらないんだかわからないけどとりあえず詰めこんでぎゅーぎゅーの荷物のなかに音楽も入れた。スピナーズ(ベスト)/フリー・ソウル(ガーデン)/アンダーカバー・ブラザー(OST)/キャンディ・ダルファー(ベスト)/ロスト・イン・トランスレーション(OST)/ライヒ・リミックス(これ大好き)/ケイト・ブッシュ(ベスト)…です。

ただいまTOKYO

2005年7月17日 旅行
二泊三日、新潟の旅より帰る。今回は温泉+人(と動物)に会うという目的があり、心の恵みになったなーと思う。でも一方でおうちに帰ってみると急にひとりになってなんだか寂しいよというのと、人々から受けた刺激が自分に反省を促すものだったりもするので落ちこみもしている。いかなる乗り物においても爆睡できる私ですが、帰りの新幹線およびJRではなぜか眠れず。疲れているはずなのになぜ。旅行の記録は後日アップします。

タイトルの読み方はよく外タレ(死語?)がライブで「ハロー、トーキョー」とかかんとか呼びかけるノリでお願いします、というのはどうでもいいけど、トップページで驚いたのだが岡村靖幸、薬物使用で逮捕って…。

私はこの人が今はなきパワーステーションでやったライブでやられ、その後、武道館でライブするようになるまで通った。自分にとってこの人は洋楽文法が頭と身体に完璧に叩き込まれているかのような音楽的センスと、天才肌ゆえによくも悪くもピュアな部分が同居しているのが面白く、でも彼のピュアネスというのは、実は普通の人の感覚にはついていきにくい、危なさを含んでいるのではないかと思ってもいた(純度が高いというのはきついものだから)。

が、お休み後の復活ライブの盛りあがりや、CD発売の歓迎ぶりに「いつの間にこんなにメジャーちっくな存在になったのか」と複雑な感慨があったけど、うーんどういうことなんでしょうね。私が思っていた以上に人々の気持ちはぎりぎりで、ぎりぎりのものに呼応するんだろうか。しかしなんでクスリなんか。

1 2

 

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索