本当にすばらしかったです。

動きがきれいだと思った。空間をはさみで切りとっていくような。ぶれない、ムダがない。動きと静けさの絶妙なバランス。派手な動きではないのに、何をしていてもとにかく見てしまう。

この人の「落ち着き」に魅せられる。なんなのこの落ち着きは…。後ろ姿に、歩き方にひきつけられる(歩いているだけで見とれる、って一体どのくらい訓練すればそうなれるんだろうか?たたずまいの迫力ある静けさ。この人の「ひとりの居方」が凄い。自分にとってソロダンスの究極の果てってこうかもしれない、とか思う。孤独を切りとって見せる、というか切りとるだけ。そういう立ち方が凄い。

舞台の真ん中に黄色い砂が四角形に張ってあって、砂まみれになって踊っている。

なんかもうー、ほんとうに素敵だったよ!

これはかつてのスザンヌ・ヴェガに対する憧れとちょっと似てるかもしれない。「あんなふうになりたい」と思うような女性ダンサー(しかも年上)にはなかなか出会えないので、心満たされる。カーテンコールで、笑顔で出てきた姿を見てまた「かっこいい」と惚れてしまった。

観ていて自分も動きたくなってしまった(もう全然違い過ぎるレベルなんですが)。目が覚めるような、というか、分子レベルで活性化するというか(笑)、舞台を観てそういう感覚がくるってなかなかないので、ばたばたして疲れた今週、まさに恵みでした。

すっかり打たれてしまい、終演後ロビーで売ってたサイン入り著書を買い求め(いきなりにわかファンになってますけれども)、ずっと前から決めていた別な予定もあったのだがそれは止め、あさって日曜の公演にも行くことにしてチケット買った。ライブでは何度も公演に行ったことはあるけど、ダンスではおそらく初めてじゃないの。こんなダンスなら毎月、観たいくらい。この素敵さは一体どこからくるのか、わかりたい。

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