ピナその2。「踊るいのち」ではなく「踊り続けるいのち」でした。ドイツの振付家、ピナ・バウシュの作品(「カフェ・ミュラー」「春の祭典」「フルムーン」「コンタクトホーフ」)をヴィム・ヴェンダースが撮った。私は3Dなかなかいいと思う。屋外のシーンは舞台と絶妙なコントラスト。解放された身体と「外」の突き抜けた感じが重なり、ダンスのエッセンスやエネルギーをうまく伝えている。音楽とても素敵。

私はピナバウシュひとつしか観たことがない(「フェンスタープッツァー」)が、実のところそのときはよくわかんなかった。こうして数々のシーンを通して眺めると彼女が後進に与えた影響の大きさがよくわかる。「タンツテアター」(ダンスと演劇の融合)の手法もそうだけど、振りも「どっかで見たような…」感じが予想以上にあったのだった。

多くのダンサーに慕われ、愛され続けるピナ。ダンスの魅力が実感できる美しい映画です。日頃、ダンスを観ない人も是非。映画がこれだけヒットしたのだから、コンテンポラリーダンス(とか)はぐぐっと間口を広げていろんな人々を招き入れる今は好機ではないでしょうか。

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