「怒ると灰皿を投げる」で有名(?)な世界のニナガワ。実際のところはどうなのか、というのを氏に抜擢され見事に才能を開花させた若手俳優たち(小栗旬、藤原竜也、寺島しのぶ…)が語っています。

みな異口同音に「大変な体験だった」と言うが、厳しいダメ出しにあって悩み方、乗り越え方はみな違う。それぞれが身体に刻まれた経験を掘り起こすように自分の言葉で語っていて、親しみを感じた。

蜷川氏の「楽屋は廊下」。キャスト、スタッフ関わる人々の感受性はさまざま。千差万別を相手にしていかなければならないから、みなが通る廊下で様子を見ながら気になったらお互いに声をかけやすくしたほうがいい、という配慮によるものなのだそうだ。

通りいっぺんでなく、個を見て鍛えてくれるというのはその俳優(と作品)に対する誠実さだったり献身だったり、なんといっても愛情の表れなのでは。今これだけ情のある場ってあまりないかもしれない。ちゃんと「叱ってもらえる」というのはありがたい関係ですよね、というのが私もわかるお年頃になった。(ほめてもらえるならそれに越したことはないけれども。なんも言われず追い出されるより、怒られて挽回のチャンスをもらえたほうがいい)

(語録より)「日常生活でいろいろなリスクを負っていることが、演技の上で花となって開く人もいる。良い人であることは、良い演技ができることを保証しない」

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