こわがり

2004年4月17日 ダンスもの
何年もやっているのに、いまだにターンがこわい。
胴体が固い、肩まわりが縮こまる癖。力で固めるのではなく、延ばしてゆく手足のベクトルの中心にまさに軸があるということ。
会社帰りに「独特の振付、さらに笑いも盛り込まれた舞台は若い女性を中心に大人気、海外公演も成功させ破竹の勢い」である某グループを率いるK氏のワークショップへ行った(月1のペースで3回シリーズ)。「色物ばかりやってないでバレエをしたらどうか」と心で声がするものの、とにかく行ってみた。

このWSは隣席の派遣ちゃんから誘われたもので、彼女はそのグループの大ファン。検索されると困るので名前を書かない。彼女とは親しくなったとはいうものの、やっぱり―ここで言うけど―かなり自己中心的。私にはない良いところもある人だけど、「自分の快がいちばん、自分の基準が尺度」というところがあって、なんだかつきあってると悲しくなることがある。世代の違いだけとは思わないけどね。以上、愚痴。

私は生の舞台は未見だが、ビデオで見たそのグループは正直言ってそんなに踊りがうまくない人もいるなかで、K氏はずば抜けてうまい。「お笑い」系ダンスやってるけど実はばりばりコンテンポラリーの人だ。

このWSは特にダンス経験は問わないもので、ファンだったり興味があってきた大人が30名くらい。二人組になって、身体の重さを利用して相手を回転させ、起き上がらせたり(うまくできるとなかなか優雅に見える)、床を転がってかえる飛びして起きたりするなど、ひとつひとつは何気ない動作。でもこういうコンタクトもの、床ものはうまく身体の力が抜けない人には難しい(それは私)。

こういうのをやると、つくづく自分は身体が緊張しやすいとわかる。もっとゆだねることができれば、踊りもその他も吉方へ向かうような気がするが、わかったところでなかなか手を放すことが身を任すことができないんだよーっと。

K氏はとても気さくでよい先生でもある。よい先生―それも男性の―に教わるとよく感じることだが、動きを教えたり姿勢を直すために、自分の身体に手を添えてくれると瞬時に安心感を覚える。強すぎず、弱すぎず、どこにどのくらい触れたらいいか知っている手。こういう触れ方ができるのは身体のことを知っていて、身体を使っている人だ。この人もそういう先生であった。

あと変な振りつけも教わったり〜で終わり。ふだん使わない身体の使い方して(既に腰が痛い)、くたくたになったが楽しかった。
私はここ数年、本当にお勉強しなくなったし頭も使ってない。新聞もとってない本も買ってない。でも身体は使える人でいたい。それにしても、なんでこのごろとくに踊りに踊りたくなってしまうのか、自分の感情のはけ口なんだろうか。「私の感情も受けとめてよ、受けとめてよ」って言ってるんだろうか。
レッスンにて。坂本龍一の六拍子のピアノ曲で踊った。難しいけれどいっぱしのコンテンポラリー気分。たんたかたー、たんたかたー。

ダンス友が面白いことを言っていた。レッスンを受けに来る人のなかで「見て見てオーラ」を出す人と、「見ないでオーラ」を出す人がいるとある先生が言っていたとか。前者はどうしても目が行ってしまう人、後者は(うまいへたに関わらず)「注意しないで。私はこれでいいんです」みたいなメッセージを発しているんだそうだ。耳が痛いはなし。

私は「見ないでオーラ」タイプじゃないのかな…少なくとも以前はそうだっただろう。今はどうでしょう。(初めての振りをするとき)「何年も来ているのに、初めて来た人みたいに緊張してる」とこの前、先生に笑われた。↑のダンス友ともども「生真面目タイプ」とも言われた。踊ると何も隠せません。

らららー

2004年4月7日 ダンスもの
またしても不快な会議。派遣社員の私が同席しているのに人件費の話をしようとするので、「そういうお話なら作業に戻ります」と退出しかけたらやっとまずいと気づいたらしい。失礼な。派遣労働者をなんだと思っているのかー!(このところ拳を振り上げっぱなし)そして元・部長も帰り際に自分がやるべき作業を振ろうとするので、呆れて帰りました。まる。

そしてオールド・スタイル・ジャズのレッスンへ行く。
楽しー。振りがうまく入ったときは、ただ音楽を耳で聴いているのではなく、身体が音のうねりのようなものに乗っかって動かされているような気がします。たらららー。
夜、教育テレビで「ローザンヌ・コンクール」を見た。解説者が言うように、抜きん出た個性の人がいない。そしてフリー部門もコンテンポラリーばかりなのが不思議。賞をとった人を含めて、私はあんまりこの若い子たちのコンテンポラリーがいいとは思えなかった。昔はフリーバリエーションでものすごく変な振付があったりして、辛口の解説者に「こんな安っぽいキャバレー風の踊りをやらせるなんてひどすぎます!」とか裏で怒られているのも一興ではあった。

レッスンで先生に「バレエのクラスも出てみたら」と勧められる。確かに。私は基本的な軸ががたがたなのでよさそう。しかし「今からレオタードとタイツで細っこい人たちのあいだに入るのもぞっとしないね」とダンス友と悩む。

渋谷駅構内を歩きながら女の子が携帯で話していた。「何をそんなにすることあるの?明日の5時でしょ、どうせ死ぬんだからしっかり寝ておいたほうがいいよ!」聞き間違いだろうか。でもリアリティあった。そしてなんだかシュール。
青山の某ダンススタジオの体験レッスンへ行ってみた。ここは前から知っていたけど敷居が高いと感じていたところなので、思いきって行けてよかった。

わりとスタンダードなジャズのクラスに出て、「初中級」ということだったが実質的には中級以上。みなさん振り覚えがむちゃくちゃ早いし、ターンもお上手。私はまあ、ぼろぼろ抜けたとこもあるけど、思ってたよりはついていけてたか。私もくるくる回れたらなあ。。。ブロードウェイ風の粋な振りつけだった。けっきょく2時間くらいレッスンはあって、ぐったり。
仕事の不安もあるけど、なぜか踊る意欲は増していて、先週は結局4回レッスンに行ってしまった。余裕があればそのくらいレギュラーで行ってもいいくらいだけど、何かちょっと「逃げ」っぽいのかな。まあいいや。踊ろ踊ろ。

楽しいだけでなく、アバウトにならず、しかもはじけて踊るように…ほんの瞬間なのにやることがいっぱいだ。きゅー。しかもいろいろやってもあとに残らない。消えものであるところがまたいいのだ。

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