「先生の教え方や振付が好きでこれからもレッスン続けたいので、できれば曜日は変えないでほしい。勝手な都合を言ってすみませんが、レッスン受けられなくなると悲しいので」ていう暑苦しい趣旨のメールをちょと温度下げで書いて送ってみた。この先生のどこか変てこ、かつラブリーで独特の浮遊感というか透明感ある振付は踊っていて葛藤がなくすっと入ってくる（これ大事）。大好き。いきなりこっ恥ずかしいが、気持ちだけは伝えておこうと思ったのだ。

そしたら「こちらこそ自分の都合ですみません」と善処する旨、お返事を返してくれた。ダンス･マーケットの意外とさまざまなニーズに応え、フリーで仕事していくというのはさぞかし大変でしょう。いやほんと、ムリ言ってすみません。ありがたいです。でも東京でレッスンを選べるという恵まれた環境にあり、遠くから時間もお金もかけてレッスンやワークショップ受けに来る熱心な人たち（頭が下がる）のことを思うと、自分にとってかけがえのないレッスンは死守しようという気持ちにもなる。と、また暑苦しくなってますが。

祝日でも夜レッスンがあるってか…しかもレギュラー月曜夜のクラスが今週は今日やるというので、いつも行ってるジャズダンスのレッスンとぶつかる。苦しい2者選択。幸せは別の日に分けてきてほしいよ。Aの前半に出て、Bの後半に出るという「二兎追い」も考えたが、どちらも中途半端になりそうで結局ジャズのレッスンへ行く。思い切りうしろ髪。

このレッスンは長らく3、4人ののんびりしたクラスでした。が、先週から急に受講者が増えたのでなんなんだと思っていたら、あとで先生が「今日来た4人は研究生」だと言う。そのスタジオが「育成」している子たちで、来年2月の発表会に参加費フリーで出演できるんだそうだ。何曲出てもタダなので、つまり出演する作品を「物色」しているらしい。

ふだん稽古を受けてる先生の作品に出るのがスジだと思うが…そういうお仕事っぽい態度はなんかやだな。そういう人たちなら、一般の生徒とは別に研究生公演すればいいじゃん。先生自身はまだ作品を出すか決めていないそうだが、出たい人が集まってしまうなら「出さざるを得ない」。ダンサー→インストラクターって一年中、「発表会」を抱えている気がする。

自分も出ようかと思っていたけど、ちょっとひいた。きれいに踊る人たちが集まってくるので、先生も小ぎれいな作品つくるのかなとか（つまんない）。発表会に対応してレッスン日も変えるかもしれないそうだ。せっかく今の曜日と時間で安定したのに。急な話に驚く。困る。釈然としない。

…とか火曜のレッスンの行方を案じて歩いていたら、地元のご近所エリアでいきなりナンパされてびっくりする。外国の人。言葉を発する前から「英語が上手」攻撃って…。悪い人ではなかったのかもしれないけれども、すみませんが途中でさようなら。

レッスンで「私の稽古着はこれ」と自分のスタイルを決めている方々がいて、私もかつてはそうだったのだが今はかなりなんでもよくなってしまった（まぁ、日常でもそうなんだけど）。普段着のお下がりとか。床が多いから当たると痛いので長袖、とかいうのはあるけれども。いつまでも「お寝巻き」みたいな無印のくたびれたパンツだのTシャツ着続けていていいのか、ではあるけれども。ジャズシューズも履かなくなってしまった。日常の延長にあるところで、動く条件を規定したくないというのはある。しかしレッスンに行ける環境と身体があるというのは本当に幸せなこと。同い年の先生が「いま踊ることがとっても楽しい」と言っておられたが、私もそうです。今日は残暑。

・先日クリニックに行ったとき「もう少し前の時代に生まれていたらよかったのにね」と言われた。それを言ってどうする。しかもあんた（先生）がそれを言ってどうするよ。昔かどうかはともかく、もっとずっとシンプルに生きられたらいいのに、と心から思っていますよ。

・相変わらず世界は眠い。

・ずっと主電源を切っていますが、クラス始まるとスイッチ入ります。今日は月曜より動けたような。自分が気持ちよいように、と思って動いた。大きく動けたのでは。でも自分が感じているほど無駄な力が抜けてないし、柔らかくないんだろうな、とも思う。

・動きの連動。右腕から左腕へ動きを伝える。流れを切らない。

・新しい人が多かった先週と比べて今週はこじんまり。でもメニューはぎゅうぎゅうに詰まっていた（なぜだ）。ベーシックなことはごまかしがきかず、厳しい。けれど面白いです。

今日もすんごく眠い。はぁー。それに落ちる。生きるよすががなんて少ないんだ。レッスン行く。こうゆうふつーのレッスンも楽しい。

何らかの強さを残して踊れるようになりたいと思う。ただ「長くやっているんですね」「バレエもやってるんですね」ていうのがわかるだけ、みたいな小奇麗な感じじゃなくて（自分やってないし）、「お稽古」じゃなくて、上手なのになんだか包み紙でくるまれてるみたいなのじゃなくて。下手でもなんかしら強さのある踊りがしたい。「あの人なに？」みたいな。そーゆーのがそもそも自分のモチベーションだと思う。

・クラスが始まるっちゅーのにものすごく眠い。これはクスリを倍量のんでしまったという自然ならざる理由のためです。人生、割に合わないとかなんとか。

・そんなわけで（説明するわけにもいかないけど）、とうとう気合も上がらず、勢いもなし。誠に申し訳ありませんでした。

・振りが入っても、エネルギー届かなきゃ意味ない。

・月曜の雨にはほとほとうんざり。この修行も奥が深すぎる。

地元スタジオの発表会へ行く。今年は出ないので、初めて客席から観る。

すると今まで気づかなかったことがいろいろわかる。こっち（客席）まで届く人って実はそんなに多くない。なので自分が出ていたときは、「客席で観ているのって楽しいだろうな」と思っていたのだが、実際に観てみると舞台からあんまり伝わってくるものがなく「むーん」となったりする。

視線が落ちているように見える人、踊れていても閉じている人が多いと感じる。振りでいっぱいいっぱいになるより、間違ってもいいから、開いたほうがいい。とにかくエネルギー出せ、って思う。人の振りみて（まさに）…ってやつだけど。

やっぱり「できる」だけではだめで、力のある表現にするにはどうするか。「できる」「踊れる」と、「表す」っていうのは別の問題なんだと思う。

身体を大きく使う人、身体でまわりの空間をも動かしているかのように見える人は観ていて気持ちいい。

子どもっていうのは下手でも、そろってなくても、「もってく」ものだ、というのもわかりました。出てるだけでかわいいから。大人はもちろん必死にやらねばだめです。

クラブジャズとかガールズHIPHOPだと表しているところのイメージが「ビッチ」だったりするのだが、鏡で止まって見る分にはきまってるかもしれなくても、動いてみると（露出度の高い）衣装負け、化粧負け、振り負けしてる印象がままある。やっぱ「ビッチ」たる気概（？）を気合入れてもたないと。なんか観てて気恥ずかしかったり、ただの不機嫌な娘っ子にしか見えなかったりする。「コヨーテアグリー」（とか）を観て研究したりするのはどうでしょう。

このスタジオはやっぱりストリート系のほうが強いのか、ジャズよりHIPHOP、フリースタイルの3チームくらいが個人的にはよかった（ノイズみたいな音使ったHIPHOP、特によかった）。でも今年は全体の演出が地味というか微妙だし、構成とか音の使い方が「？」なナンバーも気になる。似たような曲多いし。うちの先生が振付けたイントラナンバーはよかったです。

今年はあれこれ考え合わせて止めたんだけど、やっぱり出なくてよかった…というのが正直な感想。今年はいろいろ大変そうだった。こっち出てたら、夏のコンタクト合宿行けなかっただろうし。

スタジオの人が帰りに声をかけてくれた（去年の作品、覚えていてくれた）。一緒に行ったダンス友といろいろ感想話す。私は私でがんばろう。

・iTunes8についてるGenius（自分の手持ちから任意の曲を選ぶとそれをもとにプレイリストを自動生成する機能）使ってみた。聴いてみた。なんだか見事に無難な（笑）選曲。他人事のようだ。

・コンピレーションって難しいのだと思う。「センスいいでしょ」以上のものがない選曲って私は飽きてしまう。今度もっとマイナーな曲を選んで作らせてみよ。

・クラスは初めての方が多く、内容もなんとなくいつもと違って導入編ぽい。以前よくやっていたマイム系のワークで腕がだるくなるし、うまくできずにもったりする。

・お題があってでもそれをきちんとこなすだけではダメで、まわりで起きてることを見る、空間を見る、それを利用して「もっと遊べ」と言われる。お題そのものは難しくないのだが、そーゆーこと（集中しつつ開く、受信と発信を同時にする）が「うまくできず」に、やってて気分がもにょるのだ。

・でもそーゆーことがまさに真髄なのだった。

・そーゆーことを熱心に教えてもらえるのは幸せだし、この時間空間のなんときれいなことよ、と心から思う。

・「きれい」というのはその世界において無駄なものがない、とか不純物がないという意味。私はアート（どの分野でもそうかはわからないけど、少なくとも文学とダンスはそう）は何を描くのであれ緻密であってほしいと思う。そういう緊張感のある世界はうつくしいと思う。

・帰りにクラスの子たちと話していたら、みんな今日は「どよ～ん」としたそうだ。私だけではなかったですね。

・しかしこの時間と日常の時間のあまりの落差に気が遠くなる。24分の2だ。こういう質の時間がもっとほしい。

・人生が修行であるならせめてうつくしく精進せんとや思ひけむ。げに舞道は易しからずや。

・（もう続かないのでニセ古文はやめます）。

・月曜は振り（表現）を中心に教わるのだが、振りを覚えてその先へ、「おけいこ」に終わらせずその先へ行こうと思うとなんと難しいことよ…。

・「100％の主張と100％の協調」あるWSで聞いた言葉だがいまいちど。私は後者が苦手。まわりが見えなくなる。自分さえ目立てばいい、と心の底では思ってるし。今日はどうも閉じてたらしい。うまくいかなくて、きー。もやもやする。ユニゾン、リベンジしたい。

・クラスの人に「○○さん（私）、最近気合入ってますね」と言われる。そうなんです。しかし言われて恥ずかしい。気合が役に立ってないから。今日も気合十二分だったのだが、やたらやる気があるときはなぜかうまくいかない。今日もすごく動きたがっていたんだけれども、空転。平常心かダルイ、くらいのほうが結果としてうまくいってる気がする。

・しかしダンスの修行と、日常の修行のこの乖離っぷりは！　悲しくなるほどです。身がもたん。

実家へ行く。やっぱり話が通じない。「アドバイス」されるのだが、「ふつうの人ができることOR正論であることが、そう簡単に自分にはできないんだよ」と言うと「あんたは人の話を聞かない」、となる。自分を愛せと言われて即座にそうできるようなら「人格障害」とは言われないだろう。けど、こんな自分で申し訳ないと感じる。

横浜まで外国のダンス・カンパニーのWS受けに行く。おととい、人に聞いて急遽、申し込んだ。面白かったけど、ちょーっと物足りない。1回ではわからないのかも。ダンス経験者向けのクラスのほうも受けてみたかったが満員。

終わったあとのQAで言ってた、feeling（感情）とsensation（感覚）の違い。「ダンサーに私生活で昨夜、何があってどう感じているかはどうでもいい、大事なのは感覚」だとか。

ここで思いがけずいつものクラス友に会えて、話ができたのがよかった。自分だけが苦労してると思うなよ、という話。この半年あまりにいろんなことが身に降りかかっているのに、笑ってその話ができて「（人生の局面にあって大変な思いをしている）みんなに日が差すといいですね」と言える彼女は素晴らしい。ほんとそうですね。悪いことは（時間差でも）いいことと手をつないで来る、と思う。

・コンタクトインプロで相手の頭（後頭部、額など）に手をあててリードする、というのをする。頭から情報が伝えられる、てなことが日常であるだろうか。

・やっぱりわかりにくいのか、組んだ相手が自分が押してるベクトルと違う向きに動いたりする。というのはよくあることで、押す側（自分）の押し方が悪かったり、あるいは相手が読みとってくれなかったり、あるいは相手が動かねば・踊らねばと思って気が急いたり、そんなような理由（の組合せ）じゃないかと思う。

・それでも上手に伝えてくれる人はいる。そういう相手だと、もやっとせず受信してから動きにすっと入れるのだ。

・自分の身体を聴き、相手の身体を聴く…という基本がやっぱり難しい。

・でもなんか面白かった。

・このごろクラプトンを聴く。とはいえ「レイラ」「チェンジ・ザ・ワールド」の2曲だけだけど。どっちも揺さぶられる。うつくしい。

昨夜のクラスと今夜のレッスンが合わさってよくわかんないけど未曾有の筋肉痛。熱中してたので気づかなかったが昨日の振りは脚をがんばって使ってたらしい。みぞおちに擦り傷つくって出血していた。ますます部活。

右足のくすり指がちょっと痛い、ことにレッスンしてて気づく。こんなにささいな箇所でもぶれる。軸があってきれいなだけの踊りはつまんない、とか思いながら、正しく身体を使えるに越したことはない（＋アルファ）ともやっぱり思う。つよくうつくしく。

久しぶりの友人と電話。いい話なので嬉しかった。

さすがに5セットだと翌日に残る。

そんな私に言われたくないかもですが、なんだかY君かわいそう。「誰も知らない」はよかったけど、まだキャリア始まったばかりなのに。結果よりまだ勉強（精進）の段階だろうし、ゆっくりやっていいんじゃないの。他のことやったっていいんだし。なんて仕事で悩んでんのかなぁと勝手に想像しての話。

今朝は社会人としていかがなものか、というくらい落ちてたし、頭かきまくってるし、クラスの前も意気あがらず。ストレッチするふりして半ばマジ寝でぐったりしてた。木の床って気持ちいい、と思った。ほんとに。この前のところみたいなPタイル式の床は嫌いです。

この先生の振りはダンスの素養がなくても踊れる、というところも素敵なのだが、下手にダンス用語に落とすと違うものになっちゃいそうなのがクセモノ。自分の力を発揮しつつ、まわりも感じつつ（ありたい）。

ダンスにはきれいなものがあると思うし、自分のすることにひとしずくでもそういうものが含まれているといいなあと思う。

クラスはいつもの稽古場でなく、昨年末に使った場所。思っていたより広く使えたが、床がPタイルかみたいなやつ。火・水の展示会場も床がコンクリだったし、今週は床運がないのかも。部屋のこもった感じも気になってなんとなくおちる。よく注意されてた（しょぼん）。自分でもできてた感じしないしな。せっかく動いてももやもやする。フロアってほんとうに難しい。何年踊りやってんだ自分。

そのあと飲み会。クラスが終わった時点でロウな気分になってんだから、帰るか、もちっと友好的・協調的にふるまうべきでした。自分の言動を巻き戻すと消去したくなる。若い人のまっすぐなエネルギーやのびやかさ、明るさ、うらやましいと思う。私は死なないでいるだけでせいいっぱい。しかしなんか中途半端な感ある飲み会だった。なんだか今日はいろいろかみあわないな。

頭をかくかわりに泣ければいい。でも「頭をかきむしる」という表現でなければならないのだろう。またも深夜に無茶な雷と豪雨。遅れに遅れていたらしい電車に乗り込む。うちに帰らないでずっと乗っていたいような気もしたが、電車は車庫に入ってしまう。

・（床を転がるとき）「身体を分けて使う」とは、たとえば肩と腰を同時に固めて動かすのでなく、肩→腰と時間差でずらして動かすこと。たぶん立って動く場合も同じだと思うけど、身体のパーツに時間差で微妙にずれて（遅れて）動きが伝わっていくとうつくしい。

・向きを変えただけで、一度目はできたはずの振りがどこかへすっとんでしまう。鏡も使ってないのに。もともとこういうのは苦手だけど対策を考えましょう。振り自体が正面がくるくる変わる（四角形の四辺を使うような）高度な構成、とあとで気づく。

・今は渡された振りをか細い線でなぞってる程度。この先生の振りをちゃんと入れて自分で工夫できるとこまで踊りこなせるようになれたら、なんて素晴らしいことだろう。

・先生はものすごくためになるごもっともなことを次から次へと言ってくれるのだが、自分いっぱいいっぱいで言われたことを実現できないのがもどかしい。それにしてもこんなふうに教えてもらえるとはなんと贅沢なことよと思います。

・「奉仕」というのはたとえば人が落としたものを拾ってあげる、とかその程度のことでいい。

・ダンスも人に対する奉仕になり得る。見た人に何かが届いたり、見た人のなかで何かのスイッチが入るようなことがあったりしたら、それも奉仕。自分自身の成長も同じ。

・霊性につながってそれを発揮する（それによって人に奉仕できる）素質はある。でも、まだその時ではない。

・霊的な自分の役割と、現実での在り方とのギャップ。そこでつらい思いをしている。

・「いやな感じ」のするところへは行かないこと。

・WSから帰ってから、自分のなかで軸にしたいものがわかり始めているし、理由はないけど確信もある。私が選ぼうとしている生き方は世間的な尺度からすると全然OKじゃないかもしれないけど、いい。

・頭はかきむしるけど、人のことはキニシナイ。「わが道をいく」ってそういうことじゃないの。そもそも自分の前に道、ないかもしれないけど。

・自分の信じる道を行け。

・鍼灸院の先生は「進化の段階に入っているから（これからいろんなことが起こってくるかもしれない）、治療は一区切り。何か気づいたり、迷ったりしたら電話してください」とのこと。「卒業」はちと寂しくもあるけど、なんとなく今日でそうなる気もしていた。他の人が見ない面（エネルギーの質、とか）から自分を見てくれて、導いてもくれた。助けられました。感謝します。

駅から稽古場へ向かう途中、雷雨。15分ばかし歩いてサンダルずぶ濡れになる。既に一仕事終えたかのような気持ちではあるにもかかわらず、悪天候にあおられてずかずか動きまくる（できてるかどうかは別にして）。デスクワークで速攻へこたれるのに、こういうことしてても疲れを感じないのはなぜっ。私は日本経済に参加しないほうがいいかもしれないです。

このクラスの空気や景色はリアルだ。感覚を総動員する感じがすごく好き。私がこういうことをしても誰のためにもならないのだが、私にはどうしても必要。日常にこういう時間がもっとあればいい。あったほうがいい。

コンタクトは「拮抗」。押す力と押し返す力（ただそれだけ）。ワークショップでコンタクトインプロを集中して量できたのはとてもよかったと思う。

つくれなかった作品（他の場所だったらどうするか）についてあれこれ考えてみたりする。ぺたぺた触れていたせいか、WS参加の人たちのことはよく覚えていて、あのときあそこにいたあの人、っていうふうに場所とともに身体に残っている。今はひとり。今日はレッスンも先生都合で休み。胸も腹のあたりもえぐられる。どうかひとりにしないでください。おいていかないで。私のいる場所、さびしい。　さびしい。

4日間のWSに比べ、会社で過ごす一日の破壊力のすごいこと。仕事も大してなくて、メインの作業が「おみやげ配り」（3時のおやつ）。私も「信州の恋人」みたいないかにものクッキー配ってまわったけど、これもいわゆる「象徴的行為」なので内容は二の次だ。

クラスのあと、先生にWSでの作品について訊く。こわいけどやはり気になったので。「空気はあった。でも作業効率が悪い。もっと精度を上げないと（まさしく）」だとか。たぶん抑え目の言い方だろうと思う。集まった5人のクリエーションに対する姿勢とか、やりたいことがまるで違っていて、ひたすら「詰めていく」というよりはどこかで妥協しながら進めてた。もっと身体を使って練習したかったし、グループをその方向へもっていけなかったという非力。

そもそも、誘われるまま消極的にグループに入らないで、自分ひとりででも場所を探して、相手も探して、いちから作品つくることに挑戦すればよかった、やりたいことやればよかった…と今さらだけど思う。最初の時点で腰がひけてる場合じゃなかった。もっと主体的に関っていったほうが、作品の完成度はどうあれ悔いが残らなかったかもしれない、と今さらじたばたする。WS初日に戻れればそうするのに、としょうがないけど悔しい。

私が残れなかった打ち上げの席で、Mちゃんは先生にこんこんと個人的な問題点を「的確に容赦なく」指摘されていたそうだ。「厳しく言う人が他にいないだろうから言う」って。彼女はしょげてたけど、私はうらやましくてたまらない。言うのはやはり期待してるからだと思うし、応える力があると思われてるからでしょう。それだけ見ててくれる、というのもうらやましい。私にはなんかしら言いづらいAND/OR言ってもしょうがない要素があるんじゃないだろうか。仮に私が25だったら言ってもらえただろうか、とかね。

なんだかな。またしてもかなしい気持ちになりますが過ぎてしまったことはしょうがないので東京でガンバル。

帰ったら猛暑がお出迎え、と思ったら今日は涼しく過ごしやすい。助かる。

旅行の片付け。身体のあちこちが痛んだ果物みたいになってる。でも精神的にはチャージされた感じ。

人疲れもしたけど、長らく疎外されていた自分の身体が戻ってきたような感覚が残っている。寂しがりだからな。

「なんでダンスしてるんだろう」とか「“奥さまヨガクラス”とかでいいんじゃないの（奥さまじゃないけど）」とか「なんでここまでやってるんだろう」とか思っていたけど…ここまでやるのはそれくらい好きなんだな、ダンス、となんとなく思う。そこまでやらないとだめっていう、そういう「好き」の度合いなんだな、とWS行ってみてわかった気がする。