京都の夏は暑い! ~ダンス編①~
世界中から旬なダンサー・振付家を招いて開かれる「京都の暑い夏」は、今年で15周年を迎える老舗なダンス・ワークショップです。ちょうど「ダンスでもしないとやってられんわ」な状況と気分が盛り上がっていたのと、連休どっかへ行きたいよと思っていたのが相まり、個人的にはハードル高めのこのプログラムにやいやっと初参加。緊張もしたけどたまには上げてみるのもよいです。WSはショーイングなども含め2週間を越す超・充実した内容で、私が受講したのはほんの4コマですが以下メモ。

●チョン・ヨンドゥ/韓国 (29日昼;30日朝)
「楽しんで!」「リラックス!」と繰り返し声をかけてくれるヨンドゥ氏の脱力系フレンドリーなお人柄に和む。ていねいなフロアワーク、いつも出ているクラスと精神が似ているのでなじみやすい(「クラス負けてない」と思った)。昼のコマでは頭から身体を振起すエキササイズも執拗にやる。

朝クラスは例の問題で来日できなくなった講師の代講。よりベーシックな内容になるとのことでしたが、シークエンス(振り)のあるこちらのほうが難しかった。よっぽどテクニッククラスじゃね?後半で短い振りが入るので、その慣らしのため振りで使う動きをばらして前半で床、クロスフロアなど動きの練習。床で身体を振って向きを変えてく一連のワーク(8カウントで180度⇒4カウントで180度⇒2カウント…とか)、手こずる。Directionをコントロールするのがキモ(所定の位置に行ききれないのでずれてくる)。うまく力が抜けてないと振り切れないのかな。ヨンドゥ氏はしきりに「リラーックス」「レス・エナジー」とアドバイス(「がんばれ!」とかよりいいですよね)。

振りは力を抜いて身体を使う、すっきりしたクリアな振り。とてもきれいだった。が、覚えきれず、だったのが残念(しかも左右バージョン)。何回か通って慣れるチャンスがあればよかった。チョン・ヨンドゥ、通しで教わるとすごく勉強になる気がする。ヨンドゥ氏の身体の使い方は無駄なものがなくまさに見事、最小限の力で動くってこういうこと、のお手本みたいだった。よく「一筆書き」と言うけれど、さらさらとペンで手書きするみたいに流れるような動き!テクニックの好ましい見せ方ってこうだよなあ。

WS事務局からは「通しのコースで、単発しかも後半からだとストレスになる可能性があります」と脅されて(?)いたんだけど、まぁ確かにちょっと難しい部分もありましたが、それを上回って楽しかった!気持ちのいい身体の使い方。すごーくよかった。ぜひまた教わりたい。

●エマニュエル・ユイン/フランス (29日夜)
まずその日にまだ動いていない人をグループでウォームアップするワークから。その人を全員で触れたりマッサージしたり転がしたりして温める。最後にその人を全員で持ち上げて「空を飛ばせる」。終わると全員でそれぞれ転がってカエルのように手足を振って気を払う。

・円になるワーク(1)
5人で手をつないで輪になる。目つぶったまま、両手つないだまま。手から伝わったものを感じたり、自分も伝えたりしてインプロで動く。
グループの動きを共有しつつ、自分でもやりたいことができ、「手をつないでいる」状況を自分のやりたいことにも使えて面白かった。手だけじゃなく、意外と身体全体を大きく使ったムーブメントに発展する。

・円になるワーク(2)
グループに写真(フォークダンスなど人々がなんらかの輪をつくっているイメージ)を講師のエマが見せる。グループはそのイメージを手がかりにして(イメージをまねる必要はなく、入口として、あるいはゴールとしてなど動きのサポートにすればよい)手をつないだまま動く。目はつぶらない。

これはとてもやりにくかった。グループ内でイメージが共有されていることはわかったのだが、自分が絵によって触発された印象(自分がやりたい動き)とは違っていたので、手をつなぐことが前のワークとは違ってrestrictionになり、気持ちがどっちつかずのまま動いていた(自分のイメージとしてはcircular movementでなくhorizontalな感じだった)。「グループはイメージをつかんでいる」とエマは言っていたものの、自分としてはジレンマ。

「円になる」のはエマが追究しているテーマ(obsession)だそう。手をつなぐと”You can’t be out of there”(抜けられない)。しかし、そこでのコミットメントというのは、”just be there”(そこにいる)だけでもよい。というのも時にはアイディアが多すぎてしまうので、メンバーが自身のアイディアを「捨てる」ことも大事だから。

インプロなんだけど「手をつなぐ」ことにより、通常のグループインプロにはない特殊な条件が生じる。その制限下ではコミュニケーションすること、ネゴシエートして自分の意思を伝えていくことが大事⇒”reality of life” ”reality of society”。  やってすっきり、ではないけど、なかなか深いというか、意味深なワークだった。

そのほか。「(円になること)イメージの強制参加」「円で起きたことはなぜか増幅する」。ダンサーの仕事は”to learn how to search”(探り方を学ぶ)

会場になった「京都芸術センター」は閉校になった明倫小学校の外観、大広間、講堂、和室をそのまま生かした趣ある建物。「前田珈琲」の明倫店もあるのでセンターを利用しない人でもお茶できます。私はこのすぐ向かいの「ヴィアイン京都四条室町」に泊まりましたが、部屋からちゃっと着替えてそのまま行っちゃったりできて便利でした。連休でも早割あったし設備も不足なくよかったです。

京都芸術センター http://www.kac.or.jp/
ヴィアイン京都四条室町 http://kyoto.viainn.com/
・動きのきめを細かくつくる。ここの、こういう身体の使い方がすごく好き。丁寧に重ねてゆくこの時間がとても楽しい。私は大技はできないけど、自分のする、シンプルなことのきめを細かくしてゆきたいと思った。

・案件はうまく行っている。というのは関わる人々の関係性がうまく行っているということ。始まる前はいろいろ心配もしたけど、関係に力が蓄えられてきている気がする。これはけっこう幸せなケミストリーではないか。これから難問もあるでしょうが、このコラボレーションで乗り越えましょう。人のおかげで助かっています。

・あと、ポスターとかチラシとか、軟派な制作物をつくれるのも実は楽しい。カラーコピーいっぱいとってて怒られるかな。
・ただ自然にやっても自然に見えない。舞台における「自然」とは訓練と計算を積み重ねたうえに得られるものである ― よくわかる。そうですよね。これは何か別の表現で広く言われているような気もする。

・スライディングTips ― スライドするとき、倒したほうの脚で床を蹴る(押す)。


春は交替

2010年4月19日 ダンスもの
・お仕事雑感いきなりchangeバージョン。

・コンテンポラリー・ダンス楽しい!ダンサーな子ばかり今日は集まってたので焦ったが、自らのパフォーマンスにおいて追求します。2回目の振りなせいか考えずにできて、すとんと入って動きを流せる。やってて楽しいと感じるときはうまくやれているのね。これはいかなることにも案外言えることなんじゃないかと思います。

3日/w

2010年4月15日 ダンスもの
・2日ぶりにハイチ戻ったら、誰もいない…。そーゆーセクションだよ、ここは。週3日ぐらいでいいと思う。そんくらいだとこの濃いメンバーも面白がれるし、くされ縁的にまぁいいかなここ、と思ったりもする。

・でも私が外へ行けるのは期間限定であり、なんかそのやったことを誰も見てもいない、というのがむなしい。今はとにかく課としても自分としても立ち位置不安定(しかしハケンの営業はなぜメールに返事しない。なんちゅースカな奴)だし、やってもつみあがらない、とか思うとなー。

・大したことやってもいないし、考えてもいないのに、むちゃくたびれる。でももっと劣悪な…(以下略)。

・夜は身体の使い方を教わりに行きます。少人数で地道にベーシックを稽古します。こういうことで疲れるのはyes!と思う。

・ハンドスタンドTips:
1)ロールダウンで身体を真下に下げる。頭よりおしりの位置が下にあるように。自分では下げてるつもりで案外腰が落ちていない。
2)下げながら、足を一歩前に踏み出す。
3)両手を思っているより(かなり)自分の前につき、手に乗る。
※1)~3)の動作をつなげる。1)から2)がななめのラインを描くように。
・そして天気が悪い。というダブルパーンチ!な日々。雨の中、人も混み混みな中、レターケースを持って歩いててやっぱキレそうになったが「大変でしたね。ありがとうございます」って言われると機嫌直る。単純だけどね。

・外に行けるのはいいし、ハイチに戻るとこの布陣(自分も含まれますが)のなかに一日座ってるとしたらそれもしんどいわ、とか思うし、業務自体は出足まずOKだけど、どこかちりちりするのはなんなんだろう。

・夜は動きに行く。前よりできることは増えたけど、もっとキメ細かく身体を使えるといいなぁと思う。
・お仕事雑感4月はムダに疲れるバージョン。

・裏側でスナップ留めしてすそをふくらませることができるようになっているスカートby通販、今日着ていたら会う人ごとにほめられた!(女子うけ)

・相手の空間を使って動くワーク。止まる側になって隙間のあるフォルムを空間につくり真剣に固まる。いろいろやってみる。つくづく楽しい。なんの打合せもない一種のインプロ・デュオだが見ていても飽きない。

・こういうふうに相手と息を合わせるとか、すごく楽しい。意義ある疲れ方!その場で出会ったような人とダンスや動きの話がえんえんできたりするのも楽しいです。
・外出は直行より直帰のほうがありがたく、朝から客先に行ってそんで午後から都心に帰社ていう空間移動に疲れてきている。しかし当分このパターンなんだよね。Lじゃないけど私もオフィスに戻る意義を限りなくつぶしてしまいたいきもち。雨の日はとりわけ。

・月曜クラス初めての人、久しぶりの人が今日の振りを堂々とこなしておられるので感心する。自分はこれまえーにやった覚えがあるので入るけど、みなさんなんて吸収が早いのだろう。

・職場やそこでの人間関係にこの頃ちりちりすることを思い、怒りを保ちやすい自らの気質を久しぶりに思う。そうして溜めた怒りが不定形にプレスされてうつになったりしていた。今はクスリ、使わなくなったけど、でも怒りはもってためる。この前の作品もやはり根っこはそこだと思う。どこのレイヤー(層)からひっぱりだしてきたのかはわからないけど、たぶんそれ。

・昔は広義での自傷や破壊行為に向かうこともあったので、仮にもそれをもとに人が見て笑ってくれたり、楽しんでくれたりするようになったのは、結構スゴイ、と思う。これからまだまだ精進ですが。しかし作品として精製してもあんだけキレキレだったんだから、本来の根っこの生々しさというか傷口の開きっぷりは相当だよな、と今にして思う。でそれ見ていた何人かは気づいたんじゃないだろうか。
朝起きて「今日は何時にどこへ行くんだっけ」と考える。今週は毎朝、何時にどこへ行くのか違っていたのだ。今日は好きにしていいんでした。クリーニングを出す。久しぶりにボディ・メンテナンスのレッスンへ。それから髪を切りに行く。と、いろいろお手入れする日。実家に寄って半眠りのしばこを見ていたら眠くなってきた。

BMメモ:
◆椅子に腰掛け、正面で背骨を丸めてくしゅっとした姿勢からスタート→重心を一方の座骨に移す。座骨と肩の位置が同じであることがポイント→その姿勢でしばし休む。首から肩、肩甲骨あたりがなだらかによくのびているのを感じる→頭は落とすのでなく、肩甲骨とつながっていることを意識。横から後ろを回って(スパイラル)正面で身体を起こす。

◆立ったときに前バランスだと上体がせり出し足のつけ根が張ってしまう(上体と足がくっついているような状態)。つけ根をくだく(ゆるめる)ことはとても重要。後ろ気味に立ってつけ根を開放してあげる(上体が突っ立っているのでなく膝が曲がるに応じて傾けられる)

◆楽に equal 重みを落とす(重みを保持しない)
先日、買った備品(小物類)を紙袋いっぱいぶらさげて、さらに片手にケーキの箱もって客先へ。スタイリスト見習いですか。外出するようになってLとよく話すようになったが、この人は明るいので気が楽だ。きわめて直球の人で夢中になるとさまざまなことを忘れたり気が回らなかったりということもままままあるが、決断や行動は早い。「一寸先は闇」だの「諸行無常の響きあり」だのと現状を笑って話せるので助かる。昼までいて、ハイチへ戻る。すぐ「―さんをどう使いまわすか」の打合せ。そういう露骨なタイトルではなかったが要はそういう話。毎月のあたまに私にどうお仕事割り振るか、会議をもつそうだ。是非やってください。放ったらかしにしないでね。こういうことするとそれぞれで情報交換(公開)できるし。結局のところかれらはフリーランサーではないのだから、組織にいるメリットは使えばいいんじゃないだろうか。夜、ものすごい久しぶりにレッスンへ。自らの身体のうちにとどまっているより、人や空間とコミュニケーションしているようなダンスがいい、と思った。帰りに飲み、ダンス友と話す。N極S極ぐらいタイプ違うけど、後期アラフォーでまじめにダンス馬鹿なわれら。中年に休んでる余裕などない、「若い子は続かないのよね」と話す。あぁ今週は疲れた!
・やばい。仕事うんぬんより、私このインテリビルにやられてしまうかもしれない。なんだか前の職場とかなり似た雰囲気。もともとがそっけない(コミュニケーションがない)異様なセクションが、こんなよそよそしい空間におかれたらどうなるんだろう。ビル自体はたいそうきれいで、ファシリティとしては前職より充実しています、というのに。

・そんななので、身体を動かせる場所と時間がなおさら貴重。クリエイションも終わって、クラスへ行くと、人数は少なかった。

・ここの、ていねいにていねいに、身体の使い方を積み重ねていくやり方がとても好きだ。私にはしっくりします。

・相手の動きとか、流れを読むというのも難しいけど、そういうことに意識をまわすことが好き。

・やっぱりダンスって言葉みたいなものだと思う。外国語の学習には単語や文法だけでなく、その国の文化や習慣を学ぶことも含まれる。それと同様に、↑みたいなことも同時に身に入れながら、自分もわりと話せるようになってきたかなとか、ダンス語の人たちと前よりも自然と意思疎通ができるようになってきたりしている気がこの頃する。とても嬉しい。

リサP vol.3ショーイング。出演順は当日発表だったのですが、今回トリを頂きました。後をひきとれる人がいない作品というか(笑)。

今回は小道具として椅子を使いました。これはvol.1のショーイングでグループで使ったものをまた先生から拝借。これを担いで週末、稽古に行っていたわけです。

これでハードル上がっちゃったかなとも思ったけど、椅子を入れたことでかえってシーンを切り換えやすかったり、空間の使い方に着想を得るということもある。モノとしても使えるし、人として関係性もつくれる。椅子は小道具というより相方のような存在だった。

今回やりたかったことのもうひとつは、「×椎名林檎」。会場が新宿のクラブであり、自分がここんとこはまっている人(つくづく才女だと思う。彼女の曲には音楽についての造詣の深さや愛が溢れている)でもあり、是非とも使いたかった。とはいえ歌詞のある曲は難しい。探していろんな意味でぴったり(シンプルな構成のロック、イントロ一発目からキャッチー、曲の長さ等)だったのが↑に入っている「不幸自慢」。作品の長さが今回は10分強だったので、3曲使えて、われながら選曲や編集は時間がなかった割には奇跡的にうまくいったと思う。さらに言えば衣装もはまったんでは。

当初はここから踊りまくる!とか考えていて、でも体力・実力の関係から挫折、曲をカットするか、とも思ったけどボリュームとしてはその長さが欲しかったので、「動けばいいってもんじゃない」て発想から振りを直してフルで使った。ここよりロックです。なのでその前の「つなぎ」も含めてロックなりライブの「ダンス的解釈」な表現であったのですが(実はその「つなぎ」部分は「丸の内サディスティック」へのオマージュ。誰も気づきませんが(笑))、「―さんの怒り爆発」とみた人が多かったみたい。なんかいろいろ勝手に妄想を広げてくださっていた(笑)。

面白かったそうです。来てくださった自分のお客様やWS仲間だけでなく、初対面の方やほか出演者のお客様から「面白かった」と言われると、嬉しいし、とても励みになる。自分を知らない人に届くというのは、面白いと思ってくれるというのは不思議な感覚だ。作品というのは紛れもなく自分なので、なんともいえず力をもらえありがたいです。

本番、緊張するかなと思ったけど、かえって強く出れた。ここに自分の世界と時間をつくってしっかりさらそうと。本番中に、客席エリアのお客様のシルエットが逆光で見え、「この人たちが私を見ている」と思うと心強かった。

「(次に何するのかわからなくて)怖い」としきりに言われたけど、それは「お客をもっていく」ことだからいいのだとか。打ち上げ後の講評で「以前の作品(昔クラスで見せた、初めてつくったソロのこと。これをいきなり引き合いに出されたのも驚きだった)も同じような傾向だったが、“下向き”だった。成長した」とも言われた。

ダンスのテクニックや作品のつくり方についていくらかでも知識が増えたり進歩したこともあるのでしょうが、それに加えて自分自身の生活や精神のあり方、その変化も関っているはず。以前に比べた成長、ということを言われるとは思っていなかったので、驚いたし、長い期間にわたって見ててくれることは本当にありがたいと思う。

「つくり続けたらいいと思う。場所をみつけて、作品を発表して、批評家なんか呼ばずに気に入った人だけに見てもらう。そんなで10年もすれば「時代がくる」かもよ」なんて先生言ってました。

ありがとうございます。今回は追い詰めモードだった夏に比べてとても楽しかった。自分では面白い、と思っていてもそれが人にシェア可能なものなのか、作品として成立してるのかはわからない。このWSの場は見てもらえて、みなさんからアドバイスやコメントをもらえてとてもためになった。

私はこのクラスやWSに初めからついていけたわけでは決してなく、人間関係も長いことできなかったので、こうしてみんなの中に自分がいられることがとても嬉しいし幸せだと思う。それは先生が場所を開いたからであり、みんながそこに通うからであるけど、私自身で獲得したことでもある。

本番って楽しい!

今回はやりたいことが幸運にもまとまって、楽しかった。好きな作品になったので、これでもう終わりと思うと寂しい。見てくださった方々ありがとうございます。
お仕事雑感民族大移動バージョン。今日が実質的にリハもラストだから、小道具をちゃんと使おうと思いつく。出社する前に実家まで○○を運び込んだ。タフだねえと家族に笑われる。タフですとも。会社はさくっと終わる。実家へまた寄って寝て、夜リハ。これを担いでいるときは雨降らないでほしいのだが、帰る頃になって降った。
・今日くらいは人に教わりたい、一人でなく動きたい!っとクラスに行く。そしたら自分入れて4人だった。後半はていねいにじっくりコンタクトで、なんかしみじみと楽しい。こつこつ積み上げるこの精神はやっぱり好き。

・一歩踏み出して床に入るとき:おしりが先(頭より先に落とす)。

・ハンドスタンド:足上げて終わり、じゃなくて。手で床を押し返す⇒着地するときやはりおしりを下げて、すくい上げるようにして身体を起こす。こうするとやわらかく着地できる。身体を起こすところまでをひとつながり。
引越しだの席替えだののために、片付けたり箱詰めしたりまわりが盛大にしてるもんだから、落ち着かないことこの上ない。私もそろそろやろうと思います。しかしこんなに年度末を満喫する会社って初めて。ハイチへ行けば、部の体制も変わるし、人間関係も変わるし、自分の業務自体も変わるといえば変わるのかもしれない。作品の追い込みと並行して、こうした「何かの終わり」感がサイドストーリーのごとく走っているのが刺さる。この年度末は記憶に残ることだろう。自主練。初めて借りる部屋だがなかなかよかった。詰めている。疲れているけど楽しい。

ラス1週間

2010年3月23日 ダンスもの
ランチ@公園。今日は温室がお休みだった。こっちのオフィスに通うのも今週いっぱいだなんて嘘みたいですね、という話をLとする。でも本当。Lは「曜日の感覚がない」とか言ってて、こういう人についてるとマジ引越しし損ないそうで心配だ。RはRで「木・金はLと一緒に研修に行って出社しないから、引越し荷物を所定の場所に出しておいてほしい」とメールでよこす。1)隣にいるんだからこういうことこそ口で頼めばいいじゃん。か弱い女(ウソ。体力はLRよりたぶんある)の私に「重い荷物(段ボール3個×3人分)を運んで」という話ですよ。2)Lは金曜は知らないけど木曜はむしろ私と一緒に外出なのに、なぜこういう出まかせを言うのだ。自分ひとりの分だけ頼みづらいからじゃないの。でもLも巻き込むところが境界ぐずぐずだなと思う。まったく口で言えっつの。「ふつうのやりとり」がないところが、このプロジェクトのつらいところだ(しかしもっと劣悪な環境に…以下略)。この件は、できる女Cさんが助け舟を出してくれて救われました。

帰り、会議室を借りて練習。他の「会議」で使っている人と出くわすと「こんにちは」「お疲れさまです」と声かけたりするのがいい感じ。私は健康体操の会議です。この会議室はとても使いやすい(一人で使うのにぴったりの大きさ、窓ガラスが鏡がわりになる、22時まで使えるなど)ので、つくるときはまたここに来たいと思う。電車のなか、もうろうとした頭で後半、使う曲をなんどもなんども繰り返し聴く。

この場所

2010年3月22日 ダンスもの
みんなで会場の下見へ。この空間かっこいい、と思った。しびれました。個人的にはやる気ががーっと上がる。しばし眺める。眺めて対策を練る。ああー、いい!この空間は。神社のそばにある会場なので、帰りにお参りもする。一緒のWS友とその後お茶。作品の話、ダンスもろもろの話で楽しい。そのまたその後、クラス返上で自主練へ。この作品のリハできるのもあと1週間だなんて。
午前中、体調不良ぎみでごろごろする。昼過ぎになって持ち直してきたので練習&買物。とはいえあまり上がらないので、ポイントだけ。作品をつくるとなると、構成や振りだけでなく音楽や衣装も自分でなんとかせにゃならん。衣装の部分がいつも苦手。後半のために服を買ったが、どうなんだろうこれ?わかりやす過ぎるか。ろくでもないアイディアを思いついたのでそのため衣装に手を入れる。身体ひとつで見せられる人はいいのでしょうが、自分はそうでないのであれこれ小細工するのです。ほかTシャツのすそ上げ等に2時間ばかりかかる(しかも使うかどうかわからない)。
土曜のWSのたびに、作品の小道具で使う○○を稽古場まで運んでいる。これを日常的に運ぶ人はまぁめったにいないだろうし、かさばるので電車のなかや駅で気が引けて「こんなん運んですみません」と小さくなっていたが、今は「運んで何が悪い」。抱えて歩いてるとロックな気持ちが高まる。やっと取りに行けたクリーニング店で「がんばってください」と励まされた。

●リサP3。早いな。クリエイションWSとはいえ、この枠はできたものを見せて、先生や一同からコメントをもらう時間なので、制作は「講義外」にやってこなければならない。予習してこないと授業にでられない、ロースクールみたいと思ったり。

●前回、見てもらったところが前半で、今日はラストまで見せる。後半が今週ずっと苦心してたところ。後半はさらにやりたいことなので、見せて「前半で終わりにしたほうがいいんじゃない」とカットされたらどうしようとか思ってた。

●「オリジナリティがある」と言われた。自分ではどちらかというとベタな流れでありつくりであると思うのに、意外な発想だったりするらしい。あーそれでも、シェア可能なつくりになっていたようでよかったです。

自分ではひとつひとつのシーンを面白いと思っても、全体としてコマ切れになってないか(作品の流れとして成立してるかどうか)気がかりだったりするので、見てもらえる機会はありがたい。「後半やめたら」って言われるの心配だったわりに、「有無を言わせない」強気さ加減でやってたそうだ。

●で、またしきりに「怖い、怖い…」と(笑)。私は絶対ホラー狙いではないのに。でもそう見えたりするんだな。本人関係なく「怒りをぶつけているよね」と一同が勝手に納得している。私は別に自分の怒りをダンスに託してませんて。「自分の人生を5分でも10分でもシリーズ化して作品にしたら」とかって。うーん。しかしつくった人の思惑関係なく、見る人が「…なのか」と納得できるのは着地としていいのかもしれない。

●衣装についてアドバイスをいろいろもらう。衣装を考え直してみる。動きの見え方と、表わしたいイメージの両方がかなうポイントは? “記号”ぽく、考え直してみる。

●後半の音・照明のタイミング。

●振りを身体になじませる。繰り返し練習する⇒身体になじむ⇒そこからまた変化(するかも)。

●なので、明日は古着屋をまわってみます。
まわりの部署が和気あいあいと年度末の片付けを始めているのに、大移動する私たちはなんもしてない。上司に「もう日がありませんが、ハイチへ行く準備は大丈夫ですか?」となんども(メールで)訊いているんだけど。いないし。かように職場でも大きな動きはあるのだが、作品にかまけて追えてない。でもあまりフォーカスし過ぎないほうがいいようにも思う。午後休とって会議室で練習。部屋を開けて「会議する状態」になってないほうが私はラッキー。今日はなってたので長机をわきに寄せる。夕方からマイケルWSへ。前半はよかったけど、後半疲れちゃったのか気乗りせず。でも見ていて面白かった。水曜より確実によくなってる。やっぱ作品に気をとられるな。4月にリベンジでまた受けようかしら。

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