温室

2009年10月30日 ダンスもの
「中央公園へ↑」の道路標を見つけた。社食でお昼をさっさと済ませ、矢印の先へ行ってみる。

オフィスのすぐ近く、賑やかな通りの裏手なのにとても静か。坂を登ると、思いがけなく英国風の小さな庭園とピラミッド型の温室が現れた。どちらにも「入場無料」の掲示。市の施設なんだとか。庭園には季節の花やハーブが植えられ、いくつか置かれたテーブル席ではランチをとる人々がいた。

温室に入る。独特の密で温かい空気のなか、ドラゴンフルーツとアラビアンジャスミン(マツリカ)のあいだのベンチに座って、昨日もらったプリントを読む。つくる人のつくるプロセスの話は私も好きだ。ジャスミンの和名は「茉莉花」だっけね。

たかだか10分15分過ごしただけで、気持ちがずいぶん違う。また来よう。こんな場所があるこの街、ちょっと好きになったかも。

夜、レッスンへ。知人ふたり(それぞれ別経由の知り合い)に会ってびっくりした。充実、でもスタジオもっと広ければなぁ。オフバランスとかスイングとか、こういう身体の使い方を覚えたい。しっかりさせたい。この時期に基礎的なことちゃんとやりたいな。

10月納会

2009年10月29日 ダンスもの
・これより冬眠に入ります。ぐー。じゃなくて。先生のお仕事事情でクラスはシーズンオフります。

・予想された通り、むちゃくちゃ人が多い。なんだか当初を彷彿とさせるものがあるが、こうなるとその人数の多さそのものがまず私には課題になる。いろんな情報を吸収し過ぎてるんだろうけど自分。

・和やかなにぎやかな雰囲気になるほど、内に入るというか修行モード。別に楽しんでやればいいじゃない? でもそういうふうにはならないだろう、というかしないんだろうな。前にも書いたけど、この辺やたら重いもの賭けちゃってるんだろうなとも自虐的に思うが、こうしてやってきたのだから。ひとりつま先で縁に立っているようなぎりぎり感、実はキライじゃない。

・私は積み上げるのにものすごく時間がかかる。のみこみが早い人、上手な人がすごく羨ましい、もっと言えば妬ましい。人間小さいのだ。やっと、ここまで来たのに、あとからスタートして、もうあんなスピードで来てる人がいるとか、追い抜かれそうとか思うと暗くなる。焦る。へなへな、ってなる。別に競争じゃないんだけど。でもへなへな、ってなっても、やっぱり積んでいく。もちょっとウサギの速さになりたいけどね。

・余裕がないとコントロールに走る、という話。余裕がないから、すべて自分の力でやろうとする。(センターが/姿勢が/意識が)しっかりすると、振り捨てることができるということかな。示唆的。気になる。ひき続き考える。

・吉例飲み会。志高いことを熱く語っておられた。いろいろ話す。ハッピーにつつがなく〆たのではないでしょうか。楽しかったす。

慣れない

2009年10月26日 ダンスもの
・昨日「このコーヒーメーカーに合うポットはどれですか?」と調べりゃすぐわかる式質問をお客様相談室にしたあと(だめユーザー)で、実際調べりゃすぐわかったのでもう注文してしまったのだが、件の相談室から速攻でていねいなお返事が返ってきた。その親切なメーカーはブラウンです。

・現職に応募した際「上司は2人とも不在がち(他に聞く人がいない)ですがよろしく」と念を押された。そういうの嫌な人もいるだろうけど、実際に始まってみると「作業はあるが、上司はいない」という状況は楽ちんである。メールで飛んできた指令を仕上げていたら、夕方お礼の電話が上司からかかってきた。仕事だからそんなのいいのに、こういうのって嬉しい。

・不義理をしていた人と、偶然(というか可能性はなくはなかった)会う。これはまったく私が悪い。しかも向こうは気づいて声かけてくれたのに、どなたかわからなかったという情けなさ。笑っていたけど、私は平謝り。

・先週あたりから人数が増えて、いつもの2倍近く人がいる。以前はこのくらい人がいることもざらだったのだが、人が少ない雰囲気に慣れてしまうと、まずこの多さに人疲れする。自分は自分、と唱えてみたけど、緊張した。

ハロウィン

2009年10月23日 ダンスもの
職場のある街に、いきなり屋台が出て盛り上がっている。何かと思えば、かぼちゃ祭りらしい。な、なんで?たい焼・焼きそばのほか、サーターアンダギーだのこんにゃくだの。別にかぼちゃ売ってるわけではないのよ。なんだかほほえましい、このゆるいノリ(笑)。この頃よく見かけるホットワインもあった。

いつものレッスン休みなので、前に行ったリモンへ。意識を背骨や骨盤にフォーカスしながら、じっくり身体を使うので、じわじわとハードだ。でもためになる&ジミすごく楽しい。気持ちも身体も、前とは少し違う。そういう気持ちと身体でダンスできることがとても嬉しい。ここで偶然、「身体カタイ男子」が某イベントで作品を出すことを知る。へえ。まじめにやってんのかな。なんか刺激されるよ。私もつくりたい。

帰ってMTVのAmerica’s Best Dance Crew(ABDC)を観る。トップ3はいよいよ凄くて、ブレイキンよく知らない私も圧倒されるチームがあった。だるいところが1秒もなく迫力あった。女性ラッパーだかのお姐さん審査員が「お金をとれる出来」と激賞したのではっとする。ここ日本で、これの足元にも遥かに及ばないできでもお金をとることはあるからだ(自分も含めてですよ)。それこそ梅図かずお的に相当マニアックな世界をつくったチーム(これもぎょっとした。個性的過ぎる)には審査員全員がスタンディング・オベーションを送っていた。かっこいいな。ダンスが上手いだけでなく、毎週クリエイティブであり続けるのは大変なこと。高い技術とアーティスティックな感覚が同居し、持続できるのは、ダンサーのうちでもたぶん限られている。プロフェッショナルなアーティストってそういう人。

↑の審査員のお姐さんは、こきおろしたチーム(確かに見ていてエキサイティングではなかった)に対して「人に嫌われても、私は自分が信じる道を生きる。だからあなたたちもへこたれても上を目指すのよ!」て言ってた。シンプルだけど感動する。そうだよね。「人と違う」イコール賞賛なり尊敬されるわけではない。人が何と言おうと、自分の道があるなら、その道を行くのだ。

きず

2009年10月22日 ダンスもの
・昼休みに会社で売ってるお弁当や、付近の店を試してみるものの、軒並み「食べなくてもよかった」ということがわかりました、という状況。

・ちょっとしたリフトを含むコンタクト(よくペアのルーティンに入ってるようなやつ)。

欲を言えばだけど、身体が相手とまさにこの瞬間・この場所でしかないタイミングで合わないと、動いてもしっくりしないまま終わったりする。どこか話がかみあわない…みたいな感じになる。

なんだかかなしく、さびしい気持ちになった。こういうことでも↑ぶれるのだが、磁石にひっつく砂鉄のごとくひっついてきたあれこれ。自分のいたらなさ、ふがいなさ。

チグハグ

2009年10月19日 ダンスもの
・この年齢になって、会社における「さすがですね~」には何の意味もないのだとやっと気づいた。せいぜい、「悪くない」程度。会社っていうのはこれ的な枕詞みたいなものが必要なんですかね。必ずしもそうではない、と思ったりもするけど。

・日頃、口数の少ないわたくしでも振られると何か言わにゃ。打合せで背伸びして心半分なことしゃべってたような。良心がちと呵責するわ。まぁ、お互いタヌキかなぁ。

・会社に着ていく服も、稽古着も今日はいつも着ないような色・柄にしてしまい、やっぱり落ち着かない。会社服はまだどう振舞っていいかわからないので、決まらないのだ。こういうことって結構、大事。

・ちゃんと身体を使わないとださださになってしまうような振りを(長めに)する。自分のできうる限り、身体をぶんっと振ってみる。すぐ集める。すっころぶ。センターをしっかり使えるようになりたいです。引き続きがんばりましょう。

左ひざメモ

2009年10月17日 ダンスもの
今日のレッスンでかかっていたのこれかな?Very Cinematic,美しいです。

しばこサービスで散歩。途中でお茶したら、目力でアイスクリームを結構せしめていたしばこ。それからボディ・メンテのレッスンへ。以下メモ。

●首はゆるめて、頭のつけねをフリーに、解放してあげる(赤べこのように)。いつも首は立てて(固めて)しまいがちだけど、楽にする。頭を左右に振るときも、無理に横に向ききらなくていい。

●(振り子でひざを曲げるとき)ひざ(左)は内に入っているので、自分が思っているよりかなり外向きで正しい位置。

●ひざを曲げるとき、足のつけねも一緒に曲げること。そうしないと腰を痛めてしまう。こうすると自分の感覚としては重心がかなり後ろ気味になるが、これが正しいバランス(かかとに乗るくらい)。こうしてひざを曲げてバウンスすると、今までより結構きついです。

●立てひざで腰をあげるとき、ひざを遠くへ送るように。

●下半身にかかる負荷をやわげるために。上半身は前から後ろ(背中)向きのらせんで常に上へ引き上げ、下半身は逆に後ろから前へのらせんで常に下へと下げる(8の字)。こうすることにより、胴体に空白をつくり腰やひざに上体がどーんと乗っかる負担を軽くすることができる。

●いま張っている身体の左側を気にしてつい見る癖があるので、歪みが生じている(左にねじれ気味、左側がひけてしまう)。これを見ないように気をつけると、左の腰やひざの負担や張りもとれてくる。

●身体は力がきれいにゆるんでいるようにみえるが、内臓がきゅっとして(固まって)いる。呼吸して、息を吸って身体の内側に送り込むようにするといい。骨盤や胸に息を送って、ふくらませてあげる。

●バランスが悪いときは、その部分に意識を向ける。気づく。「ここが張っているんだな」と気づいてあげる。あとは特にかばったりしないで、いつもと同じように。身体の力でいい方向に向かうので、まかせる。

●身体が変わるときは、敏感になるのでいろんなことがでやすくなる。それまでになかった感じで反応がでたりする。痛みがでたとしても、身体はいい方向に行っているので心配しないで。

実際、今までこういうふうに(ひざやひざ下の張り)腰の負担による反応がでたことはなかった。それでそのコンディションも毎日、微妙に違ったりする。

「今までためこんでいたものが外に出てくるから、いろいろ変わってきますよ」とインストラクターの方に言われたとき、内心うるっとしてしまった。別にややこしい話もしてないんだけど。今までダンスにおいて、あるいはそれ以外の場面でも、「無理をする」のが自分にとってのスタンダード、あたり前だった。頭ではわかっていたけれど、身体を通して改めて気づくのは新鮮な驚きだ。ここにきて身体が既に「楽なほうへ」を選択することを覚えた、というのもそうで、自分史上かつてないパラダイムの登場。大げさだけど自分としてはまぁかなりショッキングなのだ。

この年齢になって、自分の身体が変わってくるということ、ずっと続けていたダンス(あるいはもっと広い意味でも)と、今になってまったく新しい感覚をもって向きあえるということはとても嬉しいし、楽しみです。

メガ職員室

2009年10月15日 ダンスもの
・背中斜め後ろに座っている男性が美声で、しかも営業トークでなく電話の話し方がキレイ、とか防災訓練(所要時間およそ20分)があって、急ぎの仕事がある上司がぷち切れかかっていたとか、そういうことも今日はわかりました。

・前にも左右にもパーティションがない、のはまわりの人との距離が近すぎる感じがして、けっこう疲れる、今のところは。風通しいいけどね。何かに似てると思ったら、巨大な職員室みたいだ。

・この時間あって助かる。なぜか初めて&お久しぶりの人でにぎわい、ていねいかつベーシックモード。粗が目立つ自分。もっと大きく動きたかった気もします。ひじを回すって…そういえば前から苦手だったけど、忘れてた。

したく

2009年10月12日 ダンスもの
・前の職場では「オフィスカジュアル」(またはそれ以上)な服装がコードだったのだろうが、服を着て会社に行くので精一杯な状態であったため、きちんとした格好が必要である日以外、自分はカジュアルカジュアル(?)で通うのがしばしばだった。

次の職場はおそらくそんなにかちかちではなさそうだが、衣装ケースをひっくり返して適当な服をあさり、通勤服プールをつくる作業をしていた。

・何を見せようとしているのか、少しずつ理解するようになった。「時間」を見せているのだと思う。現実には等速で流れているけど、ダンスのなかで止まる瞬間、流れる瞬間といった「時間」―ざっくり言ってしまうと緩急の按配。あるいは時間のデザイン。―を見せている気がする。

・ペアでマッサージしてもらってきわめて贅沢なきもちになる(いつもはこんな時間ないのに。休日な時間配分?)。「目が悪いから、首がこちこち」と訴えたら、友人が目に効く足指のツボを教えてくれた。
実家で就職祝いしてくれて感謝。でもスタート前は何かと心配は尽きない。ボディ・メンテナンスのワークへ。身体は変わり始めると止まらない、という話。楽な方向がわかると身体はそっちのほうへと行く。あー私、楽っていけないことだと思っていたんだね。楽ということ、無駄な力を使わないほうがそれはいいじゃない。

前にけなしたけど、MTVのAmerica’s Best Dance Crew(第2シーズン)が回を追うごとに面白くてかじりついて見ている。昨夜のジャネット・ジャクソンtributeがすごくよかった。全員のユニゾンがかっこよくて、ぞくぞくする。私はこういうダンスの地平から離れてしまったけれど、いいなぁ。「ジャネットのダンスはクリーン(キレがある)」とダンサーたちが口々に言っていた。やっぱりジャネットを踊るならセクシーさがないとつまらない。男性ダンサーのみのチームは苦戦気味、女性がかなりがんばって品良くエロティックに演出したチームは「プロフェッショナル」と審査員に絶賛されていた。ジャネット・ジャクソン、デビューの頃(「コントロール」とかの前)はあどけなかったのに、いつのまにかもうトリビュートされる存在になっていたのね。地位に安住せず常に音楽的にも先端をゆく努力を惜しまない、切実にかっこいいジャネット、私も大好きです。
今日はもうひとつよいことが。いつものレッスンに行かないで、「入会金オフキャンペーン中」の別スタジオに行ってみたらそのクラスがとてもよかったの。寡聞にして知らなかったが「リモン・テクニック」というモダンのレッスンで、特に背中や骨盤を重視、「身体のしくみ」を意識しながら身体を動かす。

かたちで止めるのでなく、運動の勢い、スイングで動く(動かされる)…筋力じゃなくて、「そのコツ」がわかると楽に動けるみたい。丁寧に身体を使っていく。地味に楽しいっ!全体的にとても好きな感じ。こうゆうのツボだわー。リモン・テクニック、要チェック。いつものレッスンとぶつかってしまうけど、これはまた来たい!何かのテクや振りを教えてもらうより(私なんかはそれでできたつもり、になりがち)、身体のつくりかた、使い方を丁寧に見て教えてもらえるレッスンのほうが私はいいなー。

タンデュはつま先から(つま先が導く)、かかとで戻る。
昨日に続き雨が降ったりやんだり、のはっきりしない天気。メンクリへ。「入院はお勧めしない」とのこと、かといって強力な処方も出ない。同病の方はどうしてるんですか、と訊くと「みんな一時しのぎ的につないでいるのよ」だって。ほんとか?なんか診察を受けること自体、暗くなるんですけど。辛いす。もらったクスリを早速のんで眠くなる。実家へ行って母と話す(以下略)。しばこ、ういやつ。新しく始まったコンテのレッスンに出てみる。ストレッチ各自、クラシックをだーっとかけ、2人組コンタクトのキレイ系コンビネーション。うわー苦手。上手な方ばかりで肩身が狭いす。先生カポエラ出身の方で筋力なし度胸なしの私には難しさ満載ですが、こういうみっちりしたこともやらなきゃねと思う。土曜に激しく落ちやすい、という傾向はなんなんだろうか。

椅子再会

2009年10月1日 ダンスもの
・朝、どどんとお花が届く。妹が「お疲れちゃん」と送ってくれたのだった。妹よ、ありがとう。市政センターへ行って健康保険証の移行手続き。

・久しぶりにこの時間でクリエイション(振りをつくる)。これまた久しぶりの「椅子」を使って動きを考える。前より見出しやすくなり、面白かった。ペアになって互いに振り写し、ひとつの作品にする。流れがいい感じにつながったかな。よかったぽいけど、向きを堂々と間違えていた私(笑)。

・椅子はきれいなので、椅子そのものがよく見えるように(身体で隠しすぎないように)、また空間が縮まらないようになるべく離れてやってみた。椅子そのものをどうこうというより、椅子を入れたことにより空間のあり方が変わる。その面白さ。それを利用する。
前から気になっていたレッスンへ行ってみた。一面がガラスで明るいスタジオ、要するにマンションの一室で家庭的な雰囲気だった。初めなんと私ひとりだったので驚いたが、途中からふたりに。初級だったけどみっちりとやる。こういう地道なことそういえばやってないなと思う。足首を強く。足を遠くへ放り投げて、身体はさらにその先へ落とす。

実家へ行ったら、治療機関を調べてくれていた。ひとつは宿泊施設で、電話してみたら特に主軸のプログラムもなく、「スタッフが研修生(患者のことをこう呼ぶのだそうだ)を観察してなんたら」とか悠長なことを言っていた(非医療機関)。もうひとつはちょっと自己啓発系な感じ。私はこの方面には老練なコンシューマーなのでチェック厳しい。

でも今までこういうことをしてもらったことはなかった。昔からずっと、治療のことは自分で調べ、自分で見つけていたから。友人に教えてもらったことはあったけど、家族が助けてくれたことはなかった。来月から時間もできるし、積極的な治療をとは思うが、それでダンスのための資源を奪われるとすると不安。新しい方法でとなるとそれはそれで負担もかかるし、心配もある。カウンセリングは正直もうこりごり、下手なカウンセラーだとなおさら。

書いていて思ったけど、楽になりたいのはやまやまですが、また「患者」って立場にきっちり入るのがなんかイヤなんだな。それがそもそも力を奪うんじゃないかという心配。そのプロセス自体が楽しめるとか、せめて苦にならないような、他の方法はないものだろうか。
・また髪を染めた。何度も重ねたのでパッケージの色に近くなり(商品説明によると「アッシュピンクがかったブラウン」)、お人形の髪みたいなところが気に入っている。あんなに黒にこだわっていたのに、黒髪もいいけど今はこの軽さが好きだ。秋が深まってきたら、赤みを強くしたい予定。

・日中へたばる。クラスも足を運ぶものの「今日ムリ」とか思っていたら、インプロやって息を吹き返す。ペアの相手が慣れた人だったので、思い切っていろいろ仕掛けたり試したりして、また相手もそれを受けとってくれて、すごく楽しかった。お題からはちと離れてしまったかもしれないですが。見ていて「対話してる感じ」があったそうだ。

・インプロやっぱり好きらしい、自分。インプロ(ダンス)の面白さのひとつは、言葉では表わせないストーリー(というかストーリーの断片)を紡いでいけることだと思う。

先日のWSで知り合い(ダンサー)が「(グループでやったインプロの)どこが面白いのかわからない。わけわからない」的なことを言うので「はぁ?」と思った。全体としてはまだ見にくかった(わかりにくかった)かもしれないが、面白いやりとりや瞬間はいくつも生まれていたのに。

・静止(ポーズ)してから、それを保持すること、それを破ることの難しさ。待ちきれずについ動いてしまった。もっと大事に待ってよかったのかも。

・仕掛けることよりも、それを受けとって返すことのほうが難しい。

・「感情をこめてどうこう」する場ではないと思って、ここではあえて切り離していたけれど、身体を使うそのやり方により情を表わすことはできるのではないだろうか。なので、そういう部分は(ここでも)捨てずにいていいのではないだろうか。

・現実の生活で役に立つ、とか将来の道が開ける、とかではないにせよ、ともかくダンス的に獲得していっていることは確かにあるらしく、そうやって得るものが増えてくると、「自分というもの」がそれだけ捨てられるようになってきた気がする。場に立って「余計なこと考えないようになってきた」てことだけど、平たく言えば。

そうやって身が軽くなるのが私は嬉しい。「自分らしく」ではなく、まだ癖をとりニュートラルを目指す段階なのですね。あー、現実に使えないからいいのかもしれないな、これ。
私は地の利で得をしているが、ダンスのWSやレッスンには、遠方から来られる人もいて頭が下がる。たまには私も(やや)遠出するのだ。こないだ公演で目をつけたNさんのWSへ。Nさんカワイー。内容はスイングリリースのテクニックで、単発でなくじっくり教わりたいなと思った。次は日曜。

一足早めに出て、クリシュトーフWS(最終日)へ。当初は初めのコマを休むつもりだったが、あまりにいいWSなので惜しくて遅刻しても出る。インプロは互いの行動にリアクションしあう、というルール。面白かった。自分を開くのは苦手ですが、「私はこれ」みたいにダンスの定位置を決めないで、その都度いろいろやってみたらいいんじゃないかとふと思いました。「私はこれ」っていうのは、キャラを決めてしまうというか…見ているとダンスするときいつも決まったモードに入る人がいて、そういうのはどうなんだろう、いいのかもしれないけど、私はそういう構えみたいなものは極力ないほうがいいような気がしている。ダンスの定位置を決めない…個人的にはこれ大事。

2コマ目(この時点で既にくたくた…)は、初日に教わったレパートリーに後半部分をつけてやってみる。やっぱり繊細で、すごく素敵な振り。3人ずつやってみたが、どのグループもよかったと思う。しみじみ。作品をサイトの動画で見たときは激しい印象のほうが強かったが、教わってエッセンスを知り、また観た人の話を聞くと、公演を観ておけばよかった悔やまれる。たぶん好きな感じだっただろうなぁ…。

その後、アップテンポな振り、そして最後に一人ずつ振りを出して(2周)それを全部つなげたものをグループごとにやってみる、というワーク。各自が出した振りを即座にレコードでき、さらに彼がやるといい感じのダンスに仕上がっていくのがすごい。面白かったー。

外国人の講師によるWSでしたが、その繊細なセンスのせいかとても親しみやすく感じた。それはハンガリーというお国柄なのか、彼の人柄なのか、どっちもなのかな。若いのにこの落ち着きと気配りは素晴らしい(今日も彼は大野一雄について熱く語っていた)。東欧の超・踊れるプリンスにやられた人多数、と思われます。再来日が待たれます。ためになりかつ楽しく、しかも余韻が残るワークショップでした。
知り合いに「筋肉痛?」と訊かれて「ううん」と答えたが、腰から下が微妙にこわばってるではないか。つまらない意地はらないで、これはやはり筋肉痛ではないか。昨日、そんなに動いてないと思ったけど、今日は参加者たちが口々に「イタイ」と言ってたし。

WS2日目。1コマ目のインプロではそれぞれキャラクターをもらう。ただし同じグループの人は誰がどんな役どころなのか知らない。私は「宇宙飛行士のサル、月面調査中」(みんなそんなようなコミカルな役どころ。よく考えるよね)というキャラ。自分のタスク(サル役)に没頭するあまり、まわりの人や空間に対する意識を欠いたが、このワークではそれでいいのだそうだ。

2コマ目、今日は終始コンタクト(みたいなペアワーク)。ひとりが長座で座り、もうひとりがその足のあいだに入って座る。後ろ側の人が前の人を背中から抱きかかえるようにしてマニュピュレートする(操って動かす)。操られる側の人は目をつぶって脱力。講師は"Get lost"って言ってた。自分で動かそうとしないで、されるがままに、ってことだけど、考えるな、何かやろうとするなってことですね。動かす側の人は優しく、ていねいに、パートナーは死んでも守るつもりで(ゆえに動かされる側は楽で、動かす側はときにuncomfortableな位置もとらねばならない)。

これはすごく気持ちがよくて、自分でできないようなことを相手がやらせてくれたりする。ペアの人がダイナミックに動かす人だったので、面白かったし楽ちんでした。見ていると、「動かそう」とする意識が強いと無理やり動かす感じになってしまい、格闘ぽいというか、ペアの一体感が失われるように思う。動きが小さくても流れが自然な人は見ていてうつくしい。

このペアワークのあいだを、オブザーバーのグループが目をつぶって歩き、誰かひとにぶつかったらコンタクトして別れる。このコンタクトする程度が、ちょっと触っただけだとそっけなさすぎて(チェックOK。以上、みたいな)、ある程度じゅうぶんに相手を慈しんでから別れるのが充実しているよう。このワークのあいだ、宗教音楽(ミサのための音楽、男性のソプラノ独唱でたぶん英語?)がかかっていて、たいそうきれいでした。今日は振りはやらなかったが私はこういうほうが好きです。
クリシュトーフ・ヴァールナジュofパル・フレナック舞踊団fromブダペストandパリ によるワークショップ(3日間)。あとでバイオを見たら25才だとか。若いなーと思っていたけど若い!そして付け加えるならば、ご本人は写真よりずっとチャーミング。大野一雄のファンだそう(「彼ならただ立っていても何時間でも見続けられる」とか)。

1コマ目はテクニック・クラス。「筋肉で動くのではなく、身体のエネルギーで動いて」と。あたかもお腹のまんなかにボールが入っていて、そのボールが動くから身体が動かされる、というように。

後半でインプロをやり「(同じグループの)人と関係性をつくるな、ダンスするな(シンプルな動作で動くこと)」というルールが新鮮だった。シンプルな動きで…というのは実はとても難しく、「ダンス」でなくなおかつちゃんと身体を使って説得力のある表現にする、というのはなかなか大変だ。もちろん、できればとてもいい。

2コマ目がレパートリー。はじめにカンパニーの作品を動画で見せてくれたが(親切)、赤いソファを使ったソロ、デュオ等々、sensualでエロティックとも見える雰囲気のあるものだった(これを私たち、やるの?とどよめく)

教えてもらったピースは、水のなかで泳いで、ふと水中から外へ上がってはまた戻ったり、と夢にまどろんでいるような…と、微細なニュアンスのもので、公演観に来ればよかった、と思った。どのくらいできたかわからないけれど、繊細さを味わいつつ、なんだか心地よかった。

「sexualでなく、sensualにやってください」とV氏。sensualとsexualは違うのだと。いいこと言う。sexualにも感じられる振付だが、sexualを狙ってやれば、そこまでになってしまう。sensualにやる、というのは例えば「本当に誰かに触れているかのように手をのばす」とか「恋人がそばにいるかのように動く」ということ。

その後、テンポのいい短い振りも教わり、今日は終わり。ダンサー(演出までしない人)のWSだと物足りなかったりすることもあるが、とても面白かったし楽しかったです。

「ダンス」という水のなかだと、い(きて)られる。あちこちの水から水へ、つないでいるけど、問題はその「水」が限定的であるということだね。
ボディ・メンテナンスのワークへ。以下メモ。

●集中したり、一生懸命になると首筋やあごに力が入りやすい。

●ロールアップするとき、あごを上げるタイミングに注意。背骨の流れに沿った自然な動きだと、自分が思っているより(いましているより)早いタイミングであごを上げることになる。首から先、は背骨からとり残してしまい、首まわりの筋力で無理に上げてしまいがち。

●首・頭と背骨をつなげるexercise
背中をまるめてくしゅんと座る。骨盤を後ろに倒し、背中上部を椅子の背につける。両手をお腹の前で交差させて組んで、両ひじから身体をもちあげるようにロールアップさせる(それが自然な背骨-首-頭の流れ)。両手は上にあげて、指が目の上あたりにくる位の位置に。そこから身体をつたわせるように腕をおろしてくる。

●振り子のex 腕は肩甲骨から動かすつもりで楽に振る。腕の重みを感じられるようになるとよし。

●ひざを交互に持ち上げるex 高く上げなくていい。これも軽く、楽に。持ち上げたとき、足先は力を抜いて伸ばすように。

ブーム

2009年9月18日 ダンスもの
自分のなかでダンスと音楽はつながっているので、ダンスとの関係が上向きだと、音楽も広い心で受け入れるようになってくる。そして、出会いも増える。

先日、旅先で見つけたママミルクはすごく気に入って、ITS(US)でも何曲かDLした。芋づる式にちょっと風変わりで魅力的な音楽といろいろ出会い中、久しぶりにアマゾン投資中。って資金は乏しいのにねぇ、失業するのにねぇ。

ふと覗いてみた就活サイトで、とあるお仕事にエントリーしてみた。日にちがちょっとたっている等々で、これは無理かもしれないけど応募できたってことがよかったと思う。

夜、レッスンへ。ダンスはやっぱり楽しいな。力抜いて動く系が今は特に楽しい。身体が変わるということは、自分が変わるということなのですね。まだまだやることはあるけど、楽しさが増えてきたみたい。

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